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2007/10/03(水)
中田は日本ハム、佐藤ヤクルトに ドラフト 広島に京都すばる中村
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プロ野球の新人選択会議(ドラフト会議)の高校生ドラフトが3日、東京都内のホテルで行われ、5球団が競合した佐藤由規投手(宮城・仙台育英)はヤクルト、4球団の中田翔外野手(大阪・大阪桐蔭)は日本ハム、2球団の唐川侑己投手(千葉・成田)はロッテがそれぞれ交渉権を獲得した。 1巡目の最初の指名は”ビッグ3“だけ。快速球で今夏の甲子園大会を沸かせた佐藤にはヤクルトのほか、楽天、横浜、中日、巨人の指名が重なった。5球団の指名は、高校生では1995年の福留孝介外野手(中日)の7球団(近鉄が交渉権獲得したが入団拒否)以来。 京滋関係では、京都すばるの中村憲(けん)投手が広島から4巡目指名を受けた。 ■中村「直球で勝負だ」 「よーし、やった。よーし」。ドラフト会議開始から約2時間、ようやく広島に4巡目指名されると、京都すばるの中村憲は両手を突き上げガッツポーズを繰り返した。入学時には思ってもみなかった歓喜。着実に成長を続けた大型左腕がプロへのチケットを勝ち取り、「黒田投手を見習ってストレートで押していく投手になりたい」と意気込みを話した。 入学理由は「就職に有利だと思ったから」と笑ったが、好チームをつくる卯瀧逸夫・現立命館宇治監督、稲川孝幸監督の指導体制にひかれたとも話す。高校1年夏までは外野手。部活動に打ち込むものの卒業後は就職を、と考える普通の高校生だった。だが186センチ、80キロの恵まれた体格に秘めた才能は、すぐに「普通」の枠を超えた。 2年時からエースとなり、最速140キロの直球を武器に昨夏の京都大会で同高初の8強入り、今夏は甲子園にあと一歩と迫る準優勝。大会後に相次いだプロ球団の打診に自信を深め、挑戦したい思いは大きくなった。「好きだった巨人と対戦してみたい。小笠原さんを三振に取りたい」と素朴な笑顔を見せた。 宇治市出身。小学3年で野球を始め、同高1年の秋に投手に転向した。稲川監督は「あれだけの体。高校で終わる選手じゃない」と、故障しないフォームつくりを最優先に指導。大きなけがも経験せず、プロに挑む逸材が育った。 甲子園出場経験のない同高初のプロ選手として期待が集まる。だが中村は周囲の視線を自覚しながらも冷静だ。目標は「しっかりと体を作り、一日も早く一軍に」。淡々と話す。
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