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2007/01/09(火)
工藤公康 横浜へ移籍 球団社長「先発ローテーの一角を」
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横浜が、フリーエージェント(FA)で巨人入りした門倉健投手の人的補償として、巨人の工藤公康投手(43)を獲得することが決まり横浜、巨人の両球団が9日発表した。横浜の佐々木邦昭球団社長は「43歳だが、まだまだ十分戦力として貢献してくれると思う。若手の手本となり、(先発)ローテーションの一角を占めてほしい」と期待した。 自主トレで米国滞在中の工藤は10日(現地時間9日)に会見する。補償選手は指名を拒否できず、拒否すれば資格停止選手となるが、巨人の清武英利球団代表は「工藤は『今後も野球を続けたいので指名を拒否することは考えていない』と話していた」と、本人の意向を確認していることを明らかにした。 横浜は、巨人が門倉との契約後に提示した「プロテクトリスト」を基に昨年12月から指名する選手を検討していた。先発左腕が不足しているうえ、昨季10勝した門倉の抜けた穴を埋める即戦力投手の補強を大矢監督から要請されていたこともあり、リストから外れていた通算215勝で優勝経験も豊富な工藤の獲得に至った。 工藤は今季プロ26年目を迎える現役最年長選手。佐々木社長は「選手専任で、若手投手陣に無形の影響力を与えてほしい」と工藤入りの効果を期待。村上忠則チーム運営部門統括も「若手がプロの生き方や投球のこつを学べるので先生役になれる。50歳まで投げてほしい」と話した。
横浜は今後、工藤と年俸や契約年数などの交渉を行う。背番号は工藤が西武、ダイエー、巨人で身につけ、横浜では現在、堤内健投手がつけている「47」を用意する予定だという。 ▽巨人・原監督 昨年の秋に二人で話し合った時点では、今季もともに戦えるものと思っていました。FA制度のルールの中でこのようなことになったことは、まことに残念ですが、いたし方ありません。 ▽横浜・大矢監督 工藤が(先発)ローテーションに入ってくれるのが横浜にとってプラスと考え、指名をお願いした。(工藤は)投球にプライドを持った投手で逃げることをしない。エースの三浦にも、いい刺激になると思う。(開幕は巨人戦だが)状態が良ければ登板もありうる。 【略歴】工藤公康(くどう・きみやす) 1963年生まれ。愛知・名古屋電気高(現愛工大名電高)からドラフト6位で82年に西武入り。95年にダイエー(現ソフトバンク)、2000年に巨人へそれぞれ移籍した。93、99年にパ・リーグの最優秀選手。最優秀防御率4度、最多奪三振2度などに輝いた。プロ通算は215勝129敗3セーブ、防御率3.38。176センチ、80キロ。愛知県出身、43歳。
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