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2007/01/08(月) 高校サッカー 盛岡商が初優勝 2−1で作陽に逆転勝ち
第85回全国高校サッカー選手権大会は8日、東京・国立競技場で決勝を行い、盛岡商(岩手)が2−1で作陽(岡山)に逆転勝ちし、2年ぶり15回目の出場で初優勝を果たした。岩手県勢の優勝も初めてで、東北勢としては第45回大会の秋田商以来、40大会ぶり3度目。
 盛岡商は後半11分に先制されたものの、26分に左からのクロスを林が押し込んで同点に。40分には同じ形から千葉が決勝点を挙げた。岡山県勢として初の決勝進出を果たした作陽だったが、桑元の先制ゴールも実らなかった。

盛岡商が終盤まで運動量を落とさず、逆転につなげた。後半19分、PKを林が外して同点機を逸したが、26分、大山の左からのクロスをゴール前で受けた林が一度はミスキックしながらも粘って押し込み、同点。40分には、左サイドでDFをかわした成田のクロスを東舘がスルーし、走りこんだ千葉が右足で決めた。
 作陽は後半11分、村井のミドルシュートのはね返りを、オーバーラップしていた桑元が頭で押し込んで先制。しかし、その後は中盤からの飛び出しが減り、攻撃的になった盛岡商に対して守備が後手に回った。

 ◇運動量と粘り、群を抜く



 「下を向くな、切り替えろ」。1点を追う後半19分、PKを外した2年生の林に藤村主将が声をかけた。昨年11月中旬に心臓を手術しながら、大会直前に復帰した斎藤監督の後姿から、選手たちはあきらめないことの大切さを学んでいた。
 後半26分、思いは実を結ぶ。1分前に投入された大山が最初のタッチでチャンスを作った。左サイドから抜け出して中へ折り返した先に、3人が飛び込む。決めたのは、林だった。一度は打ち損なったが、こぼれ球が足もとに転がった。名誉ばん回した林は「運もあったのかな」と照れた。
 後半40分には、左を突破した成田のパスに千葉が合わせて逆転。千葉は「これで決まったと思った」と振り返った。
 今大会、優勝候補が次々と姿を消した。盛岡商の前評判は高くなかったが、最後まで衰えない運動量と、粘りは、群を抜いて光っていた。
 斎藤監督は「テクニックがあっても、発揮できなければ宝の持ちぐされ。苦しくても、まず走ることの大切さを説いてトレーニングを積んできた」と強調する。夏場は練習場まで25キロ離れた地点でバスから選手を降ろし、足腰を鍛えた。雪でグラウンドが使えない冬場は、体育館で練習する前に2時間、走りこんだ。
 林は「作陽が最後、足が止まったのに対し、こちらは人もボールも動いた。それは練習の成果です」と話す。走ることに関しては、雪国のハンディはない。スペースのない体育館で練習したからこそ、囲まれても局面を打開する動きやパスなど磨けた技術もある。斎藤監督は「この優勝は、地方のサッカーに大きな意味がある」と強調した。

◇優勝未経験チームが4強独占…実力きっ抗を裏付け

 前回覇者の野洲(滋賀)、全日本ユース王者の滝川二(兵庫)といった実力派や、国見(長崎)のような伝統校が早々と姿を消し、優勝経験がないチームが4強を独占した。PK戦による決着は過去最多だった第72回大会(93年度)の16試合に迫る15試合を記録し、実力きっ抗を裏付けた。
 今大会の総得点は47試合で104点。PK戦の多さとも関連するが、前回大会の146点を42点も下回り、守備重視の姿勢が目立った。防御ラインを素早く固め、局面では数的優位を作って速攻に備えることが失点リスクを抑える近道−−というのが指導者の共通認識だ。守備力をバネに地域、学校間のレベル差は格段に小さくなっている。
 03年から全国を9地区に分け、数カ月間にわたって長期のリーグ戦を展開するプリンスリーグがスタート。高校、クラブの枠を超えて高校生年代が地域レベルで腕を磨く機会が飛躍的に増え、高校同士やJリーグ下部組織のクラブユースとの交流が活発になった。
 全国高体連の平山隆造・サッカー専門部長は「関東地区のトップ選手層がJリーグのユースチームに流れる傾向が強まり、一方で、関東以外の地方でも底上げが図られ、優秀な選手が地元に残っている。これまで実績がなかった岩手、岡山のチームが活躍したことで、この流れに拍車が掛かるのではないか」とみる。
 今後は組織的なディフェンスを崩す攻撃力の向上にも期待したい。


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