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2007/01/27(土)
鳥インフル 岡山でも大量死 渡り鳥の感染媒介強まる
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宮崎県の清武町と日向市に続き、岡山県の養鶏場でも毒性の強い高病原性鳥インフルエンザと疑われる鶏の大量死が起きた。専門家の間では、大陸から飛来した渡り鳥が感染を媒介したとの見方が強まっている。 農林水産省によると、清武町で見つかった強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)は、中国北部や韓国でまん延しているものと遺伝子タイプが同じだった。韓国では、日本にも飛来するカモ類のふんから同じウイルスが検出されている。 このため、大槻公一・京都産業大教授(獣医微生物学)は「渡り鳥が韓国から日本にウイルスを持ち込んだのではないか。西日本のどこで発生しても不思議ではなく、今回の岡山県も、同じ型のウイルスの可能性がある」と説明する。 渡り鳥が媒介したとすると、さらに感染が拡大する恐れもある。喜田宏・北海道大教授(ウイルス学)は「3件が全く同じウイルスなら、日本の野鳥の中にもウイルスが広がっていることも考えられる」と指摘する。 野鳥から鶏舎にウイルスがどうやって侵入するかは不明だが、ふんに含まれるウイルスが車のタイヤや人間の靴底に付着して入り込む可能性もある。大槻教授は「目の細かい防鳥ネットで鶏舎を覆うなど徹底的な野鳥対策が必要だ。従業員がウイルスを持ち込まないよう消毒などの衛生管理を徹底すべきだ」と話す。 ただし、鶏卵や鶏肉を摂取することで鳥インフルエンザが人間に感染したケースはこれまで報告されていない。国立感染症研究所の田代真人・ウイルス第3部部長は「現在のところ一般の人に感染する可能性は非常に低い。心配しすぎることはない」と説明している。
■柳沢厚労相 女性を「出産する機械」とも例える発言
柳沢伯夫厚生労働相は27日、松江市で開かれた自民党県議の集会で講演した。講演は年金・福祉・医療問題に関するもので、出席者によると、柳沢厚労相は少子化対策に言及する中で「15から50歳の女性の数は決まっている。生む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」などと述べたという。少子化対策にかかわる閣僚による、女性を「出産する機械」とも例える発言だけに、今後批判を強く受けそうだ。
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