|
2006/08/09(水)
台北に「リニモ」導入へ 2011年の営業運転を目指す
|
|
|
新幹線に続きリニモも導入−。昨年の「愛・地球博(愛知万博)」で注目を集めた日本の新都市交通システム「リニモ」(磁気浮上式リニアモーターカー)が台北市に導入されそうだ。台湾紙・経済日報によると、順調なら9月末に建設が認可され、2008年に着工、11年の営業運転を目指しているという。 交通システム網の整備を進める台北市は現在、世界一の高さを誇る国際金融センター「台北101」がそびえる新都心・信義区と郊外を結ぶ新路線の建設を計画。路線が住宅街やハイテク企業団地近くを通ることから、騒音と振動が少ないリニモの導入が当初から有力視されてきた。 事業主体となる見通しの台湾企業の計画によると、新路線は全長約4・5キロで総工費90億台湾元(約315億円)。オフィスなどが集中する信義区を中心に10駅が敷設され、平均乗客数は1日当たり5万7000人を見込むという。 これに対し台北市側も「土地取得審査などの課題はあるが、経済効果が期待される」(常岐徳・台北市政府新交通システム局長)とリニモ導入に前向きだ。台湾では現在、日本の新幹線技術を採用して台北−高雄間を結ぶ「台湾高速鉄道」(台湾新幹線)が10月末の開業を目指して建設が進められている。
|
|
|