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2006/08/02(水)
「TBSの八百長か?」19歳・亀田興毅、微妙な判定勝利に抗議殺到
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WBAライトフライ級王座決定戦12回戦は2日、横浜市の横浜アリーナで行われ、注目の19歳・亀田興毅(協栄)がフアン・ランダエタ(ベネズエラ)に2−1の微妙な判定で勝ち、チャンピオンの座に就いた。10代での世界タイトル獲得は、ファイティング原田、井岡弘樹に次いで日本勢史上3人目。
立ち上がりにダウンを喫した「浪速乃闘拳」が、粘りに粘って世界タイトルを手にした。2日、横浜市の横浜アリーナで行われたプロボクシングWBAライトフライ級王座決定戦で、判定勝ちした亀田興毅選手(協栄ジム)。強気のパフォーマンスで話題を振りまいてきた人気者のファイトに会場は大きな盛り上がりを見せたが、ジャッジの判定は、2対1と割れた。相手のフアン・ランダエタ選手(ベネズエラ)が有利にも見えたことから、疑問の声を上げるファンや専門家もいた。
テレビで観戦した元WBCライト級チャンピオンのガッツ石松さんは開口一番に「まいったね。なんでこの人が勝ちなの」と判定に不満を示した。ガッツさんの判定では、ランダエタが7ポイントもリードしていたという。
そのうえでガッツさんは「亀田兄弟は人気があるかもしれないけど、この試合で勝てるのなら、ボクシング界は何をやっているのかと思われる。日本人は立っていれば、チャンピオンになれるの? 全世界のボクシング関係者に見せて、判定してもらえばいい」と首をかしげた。さらに「日本のボクシングはタレント養成所ではない。これがまかり通るなら、僕はボクシング関係の肩書は何もいらない」と怒っていた。
漫画家のやくみつるさんも「非常に不愉快なものを見た。実況も最後の方は負けモードだったし、こういう判定になるとは。判定後の(亀田選手の)態度も疑問。あの場では勝者の振る舞いをしないと格好がつかないところもあるだろうが、大口をたたける試合内容ではなかった。態度を改めるべきではないか」と厳しく指摘した。
また、TBSには試合直後から視聴者からの電話が殺到し、かかりにくい状態が続いた。呼び出し音の後に、電話が込み合っていることを知らせるテープが繰り返し流された。電話の大半は、判定への抗議とみられる。 放送を見て毎日新聞に電話してきた男性は「亀田選手には勝ってほしかったけど、試合の結果に納得できない。この怒りをどこにぶつけたらいいのか」と憤っていた。 TBSの広報担当者は「判定がおかしいのではないかという苦情と、番組開始から試合まで時間がかかったことについて苦情があった」と話している。 また一部では、TBSの視聴率を稼ぐドル箱商材。年末のビックイベントまでどうしても負けさせたくない必死のもがきが今回の判定に出たのではないかと言う声も多く上がってきている。「こんな試合でこんな判定で冷めた」との声も多く聞かれ、こんな試合を繰り返しては、亀田人気はバブルではじけるかもしれない。 自らもボクシング経験があるという千葉県柏市の男性(55)は、「日本人王者が出て欲しいとは思っていたが、露骨な判定だったのでは」と指摘した。
▽亀田興毅選手の話 KOばかりだったから、判定は緊張するなあ。最初、(判定で)ランダエタの名前が挙がって「やばい」と思ったけど、手元にベルトがあるからなあ。
◆「地上に帰還した」=胃がん手術の王監督退院 7月17日に胃がんの手術を受けたプロ野球ソフトバンク・ホークスの王貞治監督(66)が2日午前、東京都新宿区の慶応義塾大学病院を退院した。当面は療養に専念する。 退院後、記者会見した王監督は「順調に回復していると思う。皆さんに支えられて、地上に帰還した。生還した気持ち」などと語った。 王監督は7月5日の試合後、胃に腫瘍(しゅよう)が見つかったことを公表した。手術を受けるため監督業を休養してチームを離れ、翌日入院。17日に腹腔(ふくくう)鏡で胃を全部摘出する手術を受けた。 手術は約9時間を要したが成功し、翌日には集中治療室から病室に戻って歩行を始めた。その後の経過も順調で、29日には点滴が外れ、栄養補給も口からの食物摂取だけになっていた。
◆柴田恭兵さんが肺がん手術、「ハゲタカ」の収録延期
俳優の柴田恭兵さん(54)が肺がんの手術を受けたことが2日、分かった。
NHKは、柴田さんが出演しているドラマ「ハゲタカ」の収録を延期、来年1月以降に放送すると同日発表した。
柴田さんがNHKのスタッフにあてた手紙などによると、肺に初期のがんが見つかって先月入院、手術を受け、経過は順調だという。
収録再開は12月の予定。このドラマは、酒気帯び運転などで検挙された歌舞伎俳優・中村獅童さんの出演辞退で、9月の放送予定が遅れていた。
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