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2006/08/13(日)
中日M38!トラを3タテ6連勝…これでもか!4点差でもスクイズ
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嫌みなまでに、1点を奪いにいった。7回、森野とアレックスの連続適時打で3点を追加。4点差まで広げて、なおも1死一、三塁。押せ押せムードのなかで、落合監督は迷うことなく、スクイズのサインを出した。
指揮官のさい配に、英智が瞬時に応えた。初球。ダーウィンの高めに入った148キロの速球を、投手前へ転がした。あっけに取られた阪神バッテリーをよそに、三塁走者の森野は勢いよく本塁に滑り込んでいた。
「現に(8回に)3点を取られている。何があるか分からんから。取れる時に取っておくのが点を争うスポーツじゃないかな」序盤から奪った6点とは、ひと味もふた味の違う7点目に、落合監督は、当然といった口ぶりで振り返った。
この小技で奪った1点を際立たせるように、8回には6安打で一挙6点。「ジャストミートを心掛けている。自分のバッティングができているからね」走者一掃の3点二塁打を含む4安打6打点のアレックスが胸を張った。バリエーションに富んだ攻撃で、昨年の覇者をねじ伏せた。
今季のペナントレースのカギを握る竜虎決戦で3連勝。チームも2度目の6連勝と破竹の勢いで、マジックを2つ減らして「38」とした。前夜、報道陣にマジック点灯の質問を振らせなかった指揮官が、最後に自ら切り出した。「きょうの勝ちは大きいよね。マジックが出た後だけにね」もう敵はいない。短いフレーズのなかで、いつのまにか自信が確信に変わっていた。
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