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2006/08/11(金)
欽ちゃん球団 コールド再発進
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新生ゴールデンゴールズが、コールド勝ちで再発進した。タレントの萩本欽一監督(65)率いる「茨城ゴールデンゴールズ」が11日、栃木県足利市総合運動場で行われた全日本クラブ野球選手権大会2回戦で、広島鯉城クラブを15-1の7回コールドで下した。所属選手の不祥事による解散騒動後初の公式戦。ファンの声援に迎えられてのチームの勝利に、欽ちゃんは感極まった。 目には、うっすらと涙が浮かんでいた。広島鯉城クラブに15対1の7回コールド勝ち。「野球ができる幸せを感じる。みなさんに、ありがとうを言いたい」。欽ちゃんは何度も、感謝の言葉を繰り返した。 解散騒動後、初の公式戦。3000人収容の球場は満員に膨れ上がった。欽ちゃんが登場すると「やめるなよ!」と、大声援が飛ぶ。公式戦のため、得意のマイクパフォーマンスはできなかったが、試合前には欽ちゃん走りも披露して、ファンに感謝を込めた。 7月17日、所属選手だった、人気お笑いコンビ「極楽とんぼ」の山本圭一(38)がチームの遠征先の北海道・函館市内のホテルで未成年の少女に飲酒させ暴行したとされる事件が発覚。欽ちゃんはチームの解散を発表した。だが、存続を願う全国からのFAXやメール、署名運動が殺到。悩み抜いた末に解散を撤回した。その後も、所属選手である元オリックスの藤本博史(30)ら、2選手の事件関与疑惑も浮上するなどチームは揺れに揺れたが、この日、欽ちゃんは改めて「GGをやらせてもらいます」と宣言した。 紆余(うよ)曲折を経て迎えた一戦。だからこそ、勝たなければならなかった。不祥事を起こした山本に対しても「彼たちは申し訳ないという気持ちでいるだろうし、吹き飛ばすような勝ち方をしたかった。山本には、悲しみの涙にしろ喜びの涙にしろ、どんな形でもいいから泣いていてほしい」。欽ちゃんは、そう訴えかけた。 コールド発進で初出場した昨年と並ぶベスト8。だが「こんなもんじゃ済まない。気持ちのいい魂を見せて、みんなに恩返ししたい。もっと勝って大きな万歳をしたい」。欽ちゃんは12日の準々決勝に向けて意気込む。「前は目的地がバラバラだったけど、今は皆一緒。いい音出して走ってるぞ」。生まれ変わった夢列車は、ファンのために走り続ける。
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