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2006/07/24(月)
<豪雨>長野県 695人が避難生活、2次災害の危険も
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死者9人、行方不明者2人を出した長野県の豪雨災害は、避難勧告が出てから26日で1週間を迎える。県内では今も222世帯695人が避難生活をしているが、降り続く雨で2次災害の危険もあり、作業ははかどらない。住民たちの疲労は蓄積している。 19日未明の土石流で6人が死亡した岡谷市湊地区。市立湊小学校には約190人の住民が避難したままだ。運送業の小口善之さん(31)は「プライバシーが保てないのがつらい。復旧が進まないのが目で見ても分かり、焦りを感じる」とため息をつく。男性会社員(30)は「すぐ帰れると思ったので、貴重品しか持ってこなかった。こんなに長引くとは」。町内会区長の小口広明さん(62)は「区長は何やってるんだ、とおしかりも受ける。住民は疲れ、いらいらしている」と話した。 市などは避難所に看護師やカウンセラーを置いているが、体調不良で入院する高齢者も出始めた。カウンセラーの黒岩長造さん(49)は「今は緊張感を保っているが、避難生活が長引き、今後のことを考えるようになると精神的な負担が重くなる」と話す。 現場では警察や消防、自衛隊らが連日100人を超える体制で、土石流にのまれて行方不明になっている花岡滋さん(75)の捜索や、道路の土砂の除去が続いている。しかし、大雨で作業はしばしば中断し、倒木も大量にあって作業は難航している。
■鹿児島県の豪雨死者5人に、76歳男性の遺体発見
南九州の集中豪雨で、はんらんした川の水位を見に行って行方不明になっていた鹿児島県さつま町柏原、会社役員鉢迫義治さん(76)が24日午後、同町二渡の採石場で遺体で見つかった。
県警宮之城署の調べによると水死とみられる。
これで今回の豪雨災害での鹿児島県内の死者は5人となった。
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