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2006/07/22(土)
欽ちゃん「野球やる」…1万件超“やめるなコール”に心動いた
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◆魚沼市震災復興野球大会 新茨城ゴールデンゴールズ2−3セガサミー(22日・魚沼市営広神球場) 欽ちゃん球団の存続が決まった。チームメンバーの山本圭一(38)=元タレント=が未成年者への淫行(いんこう)容疑で警察から事情聴取を受けた責任を取り19日に解散を示唆していた茨城ゴールデンゴールズの萩本欽一監督(65)が22日、解散を撤回、チームの存続を明らかにした。同監督は新潟・魚沼市の広神球場で行われたセガサミーとのチャリティーマッチの冒頭で観客を前に「おれは野球をやります」と宣言。チームは「新茨城ゴールデンゴールズ」として新たなスタートを切ることとなった。
ゆっくりとグラウンドの中央へ歩き出した。球場に集まった4200人の観客が、100人を超える報道陣が、欽ちゃんの第一声に注目した。ユニホームではなくクリーム色のスーツ姿での登場。19日のチーム解散発言から初めて姿を見せる公の場。意を決したように口を開く。「みんな、おれ野球やるよ」誰もが待ち望んでいた答えが宣言され、スタンドからは歓声が上がった。
日本中の声が欽ちゃんの心を動かした。19日の解散発言から、球団事務所には「やめるな」のファクスが1000件以上来た。地元の茨城からも稲敷市やつくば市などから存続を願う署名が集められた。2月にキャンプを行った宮崎・日向市からも4400人分の署名が球場に届けられた。解散発言の翌日から2日間で1万を超える存続を願う声が集まった。「(一度解散発言をしておいて)自分がみっともないとか、恥ずかしいとかは関係ない。応援している人のためにやるよと決めた」欽ちゃんは涙目になりながら言った。
選手たちも待ち望んでいた。冒頭の「やるよ」発言を聞きチームの紅一点・片岡安祐美(19)は号泣した。ほかの選手も涙を流した。主将の岩田紀彦(25)からユニホームを手渡されるとすぐに着替えに行った欽ちゃん。「けじめだから」と9回1イニングだけの“解散試合”を行った。
そして再度セガサミーとのチャリティー試合で「新・ゴールデンゴールズ」の第一歩を踏み出した。試合中は「ヒット打てなかったら解散するぞ」などと得意のマイクパフォーマンスで盛り上げた。チームは2−3で惜敗したが、ナインはこれからも試合を続けられる喜びにあふれていた。
「やるからには中途半端は良くない。誰がなんと言おうと完全復活です」
今後決まっていた日程は予定通り行うことになっている。事件に対する責任は21日に山本を除名するなどしてけじめをつけた。「(撤回して)申し訳ない。ただお客さんの反応を一番に考えた。日にちが短いとかは関係ない」試合後、20台以上のテレビカメラに囲まれた欽ちゃんは冗舌だった。「夢列車の再出発かな。きれいに清掃して、乗車したみなさんを夢見る場所へ連れて行きます」今回の一件でGGは欽ちゃんだけでなくみんなの夢を乗せている事を再確認した。
◆山本行方しれず 事件が発覚した18日から、山本圭一はいまだ公の場に姿を現していない。18日には吉本興業の東京本社前や都内のホテルで姿が目撃され、21日午前には都内の自宅マンションから1人で愛車を運転し外出しているが、現在どこにいるのかは不明だ。週明けにも再び北海道・函館に向かい、函館西署で任意の取り調べを受ける予定だ。
■元極楽加藤「いつかまた山本と」
元極楽とんぼの加藤浩次(37)が、不祥事を起こした山本圭一(38)とのコンビ再結成を望む気持ちを打ち明けた。21日深夜、TBSラジオの番組「極楽とんぼの吠え魂」に1人で出演し「簡単に言えないけど、山本さんもしっかり反省し、いつかまた2人でやれる日がくれば」と訴えた。5年10カ月続いた同番組はこの日で打ち切られた。一方、和田アキ子(56)は22日のニッポン放送の番組「アッコのいいかげんに1000回」で、21日に山本と接触したことを明かし「お前のしたことで、みんなの夢まで奪ったんだぞと厳重に注意しました」と話した。
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