本日のニュース
その日にあった出来事で一番気になったニュースを載せていきます。
ホームページ最新月全表示|携帯へURLを送る(i-modevodafoneEZweb

2006年6月
前の月 次の月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
最新の絵日記ダイジェスト
2009/02/08 <覚せい剤>高知の漁港に120キロ 中国籍の3容疑者逮捕
2009/02/07 モンゴルで日本語教師の女性遺体、強盗殺人か…北海道出身
2009/02/06 <殺人>23歳女性死亡 ストーカー相談直後 埼玉・草加
2009/02/05 円天事件 波容疑者、逮捕直前ビール飲み熱弁「冤罪だ」
2009/02/04 <窃盗>どうやって?たった1メートルのすき間から壁に穴 銀座の宝飾店強盗

直接移動: 20092 1 月  200812 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200712 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200612 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200512 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 月  200412 11 10 9 8 7 6 5 4 3 1 月 

2006/06/10(土) ドイツ4発でW杯開幕!ラーム豪快1号、コスタリカに圧勝!
ドイツW杯が開幕。開催国ドイツ代表が開幕戦でコスタリカ代表を4−2で下し、西ドイツ時代の90年イタリア大会以来、4大会ぶり4度目の世界制覇へ白星発進した。FWミロスラフ・クローゼ(ブレーメン)が自身の28歳の誕生日を祝うバースデー弾2発。6万人以上が埋めた地元スタンドを熱狂させた。

 大歓声がスタンドに地響きを起こす。静まりかけた6万超の観衆を一瞬で沸き返らせたのはやはりエースだ。1−1の前半17分、FWクローゼがMFシュバインシュタイガーの右からのクロスに左足を伸ばす。同点にされた暗いムードを振り払う一撃だった。

 「ミヒャエルが出られないのなら、他の選手が責任を持って戦うのが当然。やるしかない」

 クローゼはこう気合を入れてピッチに向かっていた。全世界が注視する開幕戦。大黒柱のMFバラック(バイエルン)が2日の親善試合・コロンビア戦で痛めた右ふくらはぎは完治せず、8日の前日会見でクリンスマン監督が明言した通り欠場した。9日付の現地紙ビルトに本人が明かしたところでは、バラックは前夜、チームドクターに強行出場を直訴したが却下された。

 「彼の欠場は痛い。だが、これでチームが“骨折”してしまったわけではない」とクリンスマン監督。バラックに無理はさせず残る選手を信頼して送り出した。

 選手は期待に応える。開始6分、チーム一の小兵1メートル70の左サイドDFラームの痛烈ミドル弾で先制。一時は同点にされたがイヤな流れ断ち切ったのがクローゼだ。今季26試合25得点のブンデスリーガ得点王が、もう1人の大黒柱として“ゲルマン魂”を発揮した形。後半16分にも2発目を決め、28歳の誕生日を自ら派手に祝った。

 東西分裂の歴史を象徴するように、決勝で涙をのんだ前回02年日韓大会以降のチームに対する世論は揺れていた。GKの定位置を固定せず、カーン(バイエルン)とレーマンを併用するなどしたクリンスマン監督には批判が相次いできた。しかし、開幕ムードが高まるにつれ、90年の東西統一後初めて“主催”する世界的イベントの成功に向け、酷評を続けていたメディアも含め国全体が1つになっている。

 日韓大会は5得点で得点王争い2位だったクローゼ。今大会は得点王候補に挙がるが「自分よりもチームが勝つことが大事」と4年前のリベンジだけを目指す。

 その日韓大会の開幕戦は、前回優勝のフランスがセネガルに敗れる波乱の幕開けだった。しかし生まれ変わったドイツは崩れない。90年以来4度目、74年以来32年ぶりの自国開催Vへの確かな一歩を踏み出した。

2006/06/09(金) 中国政府判断?映画「ダ・ヴィンチ・コード」上映打ち切り
9日付の中国英字紙チャイナ・デーリーは、公開中の人気米映画「ダ・ヴィンチ・コード」(ロン・ハワード監督)の上映が8日で打ち切られたと報じた。

 配給元の中国電影集団公司は、国産映画振興のためと説明しているが、同映画は中国政府公認の宗教団体「中国カトリック愛国会」がボイコットを呼び掛けており、当局の政治的判断で中止になった可能性が高い。当局が外国映画の打ち切りを命じたのは初めて。

 同映画は5月19日の封切り以降、全国で1億400万元(14億6000万円)の興行収入を上げ、外国映画としては歴代2位の「パール・ハーバー」を抜くのは時間の問題とみられていた。

 中国当局は、映画が宗教間の対立をあおる内容を含む場合、該当部分を削除するなどとした新たな「映画管理規定」を出している。とはいえ、中国ではすでに同作の海賊版が出回っており、市民にはあまり影響が出ないもようだ。

2006/06/08(木) 秋田男児殺害 「私が首絞めて殺した」畠山容疑者が認める
秋田県藤里町粕毛家(かすげいえ)の後(うしろ)、町立藤里小1年の米山豪憲(ごうけん)君(7)が殺害された事件で、死体遺棄容疑で逮捕された近くに住む無職、畠山鈴香容疑者(33)が8日、県警能代署捜査本部の調べに対し、「豪憲ちゃんの首を絞めて殺した」と殺害について認める供述を始めた。捜査本部は殺害の動機を追及し、殺人容疑でも再逮捕する方針。
 同日午後の取り調べで、畠山容疑者は大声で泣きながら殺害を認め、そのうえで「豪憲ちゃんに手を合わせて拝みたい」と話したという。畠山容疑者は一連の事件について「1人でやった」と供述している。
 供述によると、畠山容疑者は5月17日午後3時半過ぎ、帰宅途中の豪憲君を自宅に呼び入れ、首を絞めて殺害した。その後、軽乗用車に乗せて遺体を運び、約10キロ離れた能代市二ツ井町の草むらに遺棄し、ランドセル、帽子は遺体のそばに捨てたという。
 畠山容疑者は逮捕前、毎日新聞の取材に「17日午後2時から同4時まで自宅でドライフラワーを作ったりしていた。いつもは聞こえる下校時の小学生の声が聞こえなかった」などと話し、事件への関与を否定していた。
 4日深夜の逮捕後は、死体遺棄容疑については認め、殺害についてほのめかすこともあったが、その後は供述を二転三転させ、「疲れた」などと訴えて取り調べが中断することもあった。「外出から帰ってきたら(豪憲君の)死体があった」などと不自然な供述もしていた。
 捜査本部は、遺体や畠山容疑者の車から検出した血痕、尿反応などの鑑定を進めるとともに、動機や事件の詳しい経緯を調べている。

2006/06/07(水) 桜島・昭和火口噴火 60年ぶり
鹿児島地方気象台は7日午後、鹿児島市の桜島(1、117メートル)の昭和火口付近(約800メートル)で噴火があった、との火山観測情報を出した。昭和火口付近では4日、60年ぶりの噴煙が確認されたばかり。より多くの噴煙が上がる「噴火」も昭和大噴火があった1946年以来、60年ぶり。

 同気象台職員が同日午後5時半ごろ、庁舎内から高さ約1000メートルに達した噴煙を確認、噴火と判断した。噴火は10分間ほど続いたという。火山性地震や微動、地殻変動のデータに特段の変化はない。

 同気象台は「爆発的噴火の前兆などは表れていないが、活動が沈静化するか、活発化するかは今のところ判断できない」としている。

 桜島島内で観測を続ける京都大防災研究所付属火山活動研究センターによると、4日と比べて噴煙の量が増え、噴石の飛ぶ高さも、活動が始まった当初は約50メートルだったのが、7日には約100メートルにまで高くなっているという。同センターは「中―小規模の噴火活動がしばらく続く可能性がある」とみている。

2006/06/06(火) 村上容疑者 フジへの売却も画策 ニッポン放送株
証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕された「村上ファンド」代表、村上世彰(よしあき)容疑者(46)が04年11月、ライブドア(LD)からニッポン放送株を大量取得する意向を聞いた直後、フジテレビによる同放送株の公開買い付け(TOB)への協力を約束していたことが分かった。敵対する両社をてんびんに掛け、最後はLDに高値で引き取らせていた。当初から高値売却が目的だったことが鮮明になった。
 東京地検特捜部の調べによると、村上ファンドは03年6月にニッポン放送株を取得して大株主となったが、04年夏ごろには売り抜けに苦慮していた。このため同年9月15日、LD前社長の堀江貴文被告(33)=証取法違反で起訴=らに「同放送株を17%持っている。LDが3分の1(約33%)取得すれば、議決権行使に協力する」などと持ち掛けた。LD側は資金繰りなどを検討して同年11月8日、村上代表側に大量取得の意向を伝えた。

 ◇ライブドアと両にらみ

 ところが、この2日後の同10日、村上代表の側近がフジの幹部と面談。幹部が「3月までにTOBを行えば応じるか」と尋ねたことからフジがTOBを実施する意向を知り、村上代表はフジに協力を約束した。
 05年1月17日、フジがニッポン放送株のTOB内容を公表したところ、買い付け価格(5950円)は村上代表の予想よりも安かった。このため村上代表は堀江前社長に「保有分のうち10%程度買ってくれないか」と要請。LD側は議決権行使で協力を得られればよかったため買い取る必要はなかったが、要請を断れず1株6050円で買い取ったという。
 村上代表は5日の記者会見で、同放送株の買い付けについて「ニッポン放送をあるべき姿にするため」などと説明し、高値売却目的であることを否定していた。

2006/06/05(月) <インサイダー取引>村上代表を逮捕 事前に株取得情報
東京地検特捜部は5日、「村上ファンド」代表、村上世彰(よしあき)容疑者(46)を証券取引法違反(インサイダー取引)容疑で逮捕し、証券取引等監視委員会と合同で関係先を家宅捜索した。ライブドア(LD)によるニッポン放送株大量取得の情報を事前に知ったうえで04年11月〜05年1月、同放送株193万余株を違法に買い付けた疑い。LD前社長、堀江貴文被告(33)=証取法違反で起訴=に続き、証券市場を騒がせた「時代の寵児(ちょうじ)」の刑事責任が問われる事態に発展した。
 村上代表は、当初の否認から転じて容疑を認め、5日の会見でも経緯を説明したが、特捜部は「捜査で判明した内容とは大きく違う」と判断。全容解明のため逮捕に踏み切った。ただし、村上代表がインサイダー取引自体は認めたことで、当初逮捕する方針だった側近3人については任意で調べを続ける。
 調べによると、村上代表は側近らと共謀。04年11月8日、LD側からニッポン放送株(当時東証2部)の5%以上を取得するとの決定を聞き、その公表前に利益を得ようと企て、翌9日〜05年1月26日、計193万3100株を約99億5000万円で買い付けた疑い。
 証取法では、5%以上の株式取得を「公開買い付け(TOB)に準じる行為」と規定し、その情報を事前に知ったうえで購入することを禁じ、違反すれば3年以下の懲役か300万円以下の罰金と定めている。
 村上代表はこれに先立ち04年9月15日、既に買い進めていたニッポン放送株の処理に困り、堀江前社長や前財務担当取締役の宮内亮治被告(38)=同=に、一緒に同放送株を取得するよう要請。この際「私が17%持っているので、LDで3分の1(約33%)取得すれば同放送を入手できる。ひいてはフジテレビも支配できる」と持ち掛けた。この直後に、LDは資金繰りを検討して経営権獲得に乗り出すことを決め、11月8日に宮内前取締役らが村上代表側に伝えた。
 村上代表は5日の会見で「LDの情報を基に利益を上げる意図はなかったが、宮内さんから『やりましょう』と聞いてしまったことが証取法違反に当たる」と説明。特捜部は「過失犯のようなことを言っているが事実と違う。当初から利益目的の仕掛けだったことは明らか」とし、インサイダー取引で30億円以上の利益を得たとみている。

2006/06/04(日) <秋田男児殺害>女児の母親、死体遺棄容疑で逮捕
殺害否認、動機追及
 秋田県藤里町の町立藤里小学校1年、米山豪憲(ごうけん)君(7)が殺害された事件で、能代署捜査本部は4日、死体遺棄容疑で、豪憲君宅の2軒隣に住む無職、畠山鈴香容疑者(33)を逮捕した。畠山容疑者は、4月に行方不明となり水死体で発見された同小4年、畠山彩香ちゃん(9)の母親。事件は、自分の子供を失った隣人が容疑者という衝撃的な展開となった。
 畠山容疑者は死体遺棄容疑について大筋で認めているが、殺害については「やっていない」と供述。捜査本部は今後、殺害への関与や動機面について追及していく。
 調べによると、畠山容疑者は5月17日午後3時半ごろから18日午後3時ごろまでの間、能代市内の米代川岸の道路脇草むらに豪憲君の遺体を遺棄した疑い。
 豪憲君は自宅から近くの公園までの約60メートルの間で行方が分からなくなった。畠山容疑者の自宅はこの間にあり、捜査本部は豪憲君の失跡について、何らかの事情を知っている可能性があるとみて4日朝から任意で取り調べていた。
 また、殺人、死体遺棄容疑で畠山容疑者の自宅や秋田県能代市の実家と、犯行に使われたとみられる車3台を捜索し、同容疑を裏付ける物証を得たという。
 豪憲君は17日午後3時半ごろ、自宅近くで同級生の友人と遊ぶ約束をして別れた後、行方が分からなくなり、18日午後3時ごろ、自宅から約8キロ離れた遺棄現場であおむけに倒れて死んでいるのを、ジョギング中の男性に発見された。司法解剖の結果、首を絞められ殺害されたことが分かった。
 捜査本部では、豪憲君が行方不明になった時間帯に争ったような物音が聞かれず、豪憲君の遺体に抵抗したような傷跡がないことから、顔見知りによる犯行の可能性が高いとみて捜査。畠山容疑者は17日午後3時半ごろ、車で外出するのを近くの住民に目撃されていた。
 畠山容疑者は産経新聞などに対して、豪憲君が行方不明となった時間帯について「家に1人でいた。外で変わった様子はなかった」と関与を否定していた。
 畠山容疑者の長女、彩香ちゃんは4月9日午後、「友達の家に遊びに行ってくる」と自宅を出たまま帰宅せず、翌日、豪憲君の遺体発見場所から約2キロの藤琴川の浅瀬で遺体で見つかった。能代署は事故死の可能性が高いと判断したが、畠山容疑者は「事件ではないか」と同署に対し再捜査を要望していた。



■<エレベーター事故>過去2年半で不具合20件報告

東京都港区芝1のマンション「シティハイツ竹芝」12階で、都立高2年、市川大輔(ひろすけ)君がエレベーターの床と12階の天井に挟まれて死亡した事故で、マンションを管理する港区住宅公社には過去2年半にエレベーターの不具合が約20件報告されていたことが分かった。建物を所有する港区にも住民から苦情が伝えられていた。業務上過失致死事件として捜査している警視庁捜査1課と三田署は、多発した不具合と死亡事故との関連を調べるとともに、メーカーや保守点検業者を含む関係者らから事情を聴いている。
 司法解剖の結果、死因は胸や腹部を強く圧迫したことによる窒息死と判明した。事故は市川君が自転車にまたがり後ろ向きでエレベーターから降りようとした時に発生。体を折り曲げた格好で、頭と足をエレベーター内に残し、背中を外に出した状態で挟まれていたことも新たに分かった。
 マンションは港区が所有し、同区住宅公社が管理している。公社によると、過去の不具合は「シンドラーエレベータ」(江東区)が製造したエレベーター5基のうち事故を起こした5号機と、同型の4号機の2基に集中。03年12月から、扉が開かずに閉じ込められる▽エレベーターの内外の床で段差が生じる▽振動や異音が発生する――など、計約20件の不具合が報告されていた。
 04年11月に扉が開かなくなったケースでは、公社はシンドラーエレベータから調査報告書の提出を受けていた。しかし不具合を区に連絡することはなく、根本的な原因の究明に努めることもなかった。廣井誠一郎・公社事務局長は4日、記者会見で「(不具合が)多発しているという認識はあったが、修理で直っていると判断していた。安易な考え方で管理をしていた」と述べたうえ、「報告書に書かれた分かりにくい専門用語を調べることもなかった」と調査報告書の精査をしていないことを認めた。
 また今年1月、機械式駐車場が故障した際に開かれた住民への説明会で、エレベーターの不具合多発について「不安だ」とする住民の声を、出席した港区の課長らが聞いていた。原因や状況を掲示板などで周知してほしいとの要望だったが、区はこれに応えた周知をしていなかった。
 エレベーターの定期点検は月に2回で、年度ごとに入札で保守点検業者を選定していた。04年4月〜05年3月は製造元のシンドラーエレベータ、05年4月〜今年3月は「日本電力サービス」(多摩市)、今年4月からは「エス・イー・シーエレベーター」(台東区)が請け負っていた。
 日本電力サービスは「トラブルの連絡を受けての緊急対応は年間で10回ぐらいあった」、エス・イー・シーエレベーターは「今年4月からのトラブルは一件もなかったと聞いている」と話している。シンドラーエレベータは「警察の捜査に協力しているのでコメントは差し控える」としている。
 国土交通省によると、シンドラーエレベータの国内シェアは1%程度という。

2006/06/03(土) <村上ファンド>東京地検が任意で聴取 インサイダー疑惑
 「村上ファンド」の証券取引法違反疑惑で、東京地検特捜部は3日午前、村上世彰代表(46)から任意で事情聴取した模様だ。05年のライブドア(LD)によるニッポン放送株大量取得を事前に知ったうえで、同放送株を売買したインサイダー取引の疑いについて説明を求め、村上代表は容疑を否定したとみられる。一方、LD前財務担当取締役、宮内亮治被告(38)らが特捜部に対し、大量取得の情報を村上代表が事前に入手していたと証言していることも新たに判明した。
 LDによる同放送株の大量取得は、証取法で公開買い付け(TOB)に準じる行為とされる。宮内前取締役らの証言により、村上代表が違法なインサイダー取引を行った疑いがさらに強まった。
 関係者によると、LD事件の証取法違反で起訴された宮内前取締役は、3月17日の保釈後も、複数回にわたり特捜部の事情聴取を受け、ニッポン放送株の大量取得の経緯などを問いただされた。その過程で、05年2月8日の大量取得公表前に、村上代表がその情報を事前に知っていたことを認める証言をしたとされる。また、株の大量取得にかかわったほかのLD幹部も、特捜部の調べに対し、同様の証言をしているという。
 ニッポン放送株を巡っては、LDが05年2月8日、35%を取得したと公表した。株価はそれ以前の5000円台後半から、翌日には7800円以上に急騰。村上ファンドはこの公表に先立ち、04年10月下旬から05年1月にかけ、209万余株を集中的に買い付けていたことが判明している。特捜部は、LDによる大量取得はTOBに準じた行為に当たり、村上ファンドによるこの集中的な買い付けが、TOBに関連して禁じられたインサイダー取引に当たるとみて調べを進めている。

2006/06/02(金) 成田空港の南ウイング始動 国内最大のターミナルに
 大規模な改装を終えた成田空港第1旅客ターミナルビルの南ウイング・第5サテライト(地上5階地下1階、延べ床面積計約15万平方メートル)が2日、新装オープンし運用が開始された。
 南ウイングには全日本空輸(ANA)や独ルフトハンザ航空、米ユナイテッド航空などで組織する国際航空連合「スターアライアンス」の加盟各社が集結。加盟各社間の乗り継ぎがスムーズになった。国内線施設も設けられ、国際・国内線の乗り継ぎ時間も短縮された。
 4階に設けられた出発ロビーには126台の自動チェックイン機が勢ぞろい。荷物を航空機に搬送するベルトコンベヤー上に検査装置が組み入れられたため、チェックイン前の手荷物検査がなくなり、保安用にカウンター周辺を囲んでいたさくも姿を消した。
 ANAの山元峯生社長は、上海便1番機の出発を前に「南ウイングから国際線の新しいサービスを始める。成田からの『簡単、便利』を追求していきたい」と話した。
 南ウイングには会社ごとのカウンターはなく、顧客は「スターアライアンス」加盟航空会社のチケットであれば、どの航空会社のものでも「ビジネス」「エコノミー」といったシート種別で区切られたカウンターで搭乗手続きを行う。これは「ゾーン・チェックイン」と呼ばれるもので、世界でも初めて導入された設備だ。
 「スターアライアンス」は、全日本空輸(ANA)や独ルフトハンザ航空、米ユナイテッド航空など世界の18の航空会社で構成する世界最大の国際航空連合。中国の中国国際航空と上海航空も加盟を決めており、今後1年程度で加盟会社は20社となる見通し。
 成田空港には、11の加盟会社が乗り入れており、今回はこのうちのニュージーランド航空を除く10社が南ウイングに集結した。

2006/06/01(木) <出生率>過去最低更新 東京都は初の1.00以下
厚生労働省は1日、05年の人口動態統計を発表した。1人の女性が一生に産む子どもの数に相当する「合計特殊出生率」は、過去最低だった04年の1.29(四捨五入しなければ1.2888)より0.04ポイント下がり、1.25まで落ち込んだ。四捨五入しなければ1.2499となる。過去最低の更新は01年以降5年連続。人口減への危機感に「少子化対策に関する協議会」を発足させた政府・与党は6月中にも総合対策を打ち出す意向だが、依然少子化に歯止めがかからない現状が明らかになった。
 05年の出生数は106万2604人で、前年より4万8117人減少した。一方、死亡数は108万4012人で5万5410人の増。出生数と死亡数の差である自然増数は2万1408人減で、統計のない戦後の混乱期を除き、初めて人口が減少に転じた。
 同出生率の大幅な落ち込みについて、厚労省は(1)結婚件数(71万4261件)が前年比6156件減(2)女性の平均初婚年齢(28歳)が0.2歳上昇(3)第1子出生時の母親の平均年齢(29.1歳)が0.2歳上昇――など晩婚・晩産化の進行を挙げている。
 ただ、35歳以上の出生数(17万3798人)は前年比で4287人増えたものの、30〜34歳層の出生数(40万4731人)は6年ぶりに減少(1万1172人減)に転じた。また、30〜34歳女性人口(474万2000人)が初めて減る(9000人減)などしたこともあり、34歳以下の女性の出生数は5万2400人減の88万8800人にとどまった。
 同出生率を都道府県別にみると、低いのは(1)東京都0.98(2)奈良県1.12(3)京都府、北海道1.13――の順。一方高いのは(1)沖縄県1.71(2)福井県1.47(3)宮崎、福島県1.46――と続く。前年を上回ったのは福井県のみで、東京都は初めて1.00を下回った。


 Copyright ©2003 FC2 Inc. All Rights Reserved.