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2006/06/03(土)
<村上ファンド>東京地検が任意で聴取 インサイダー疑惑
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「村上ファンド」の証券取引法違反疑惑で、東京地検特捜部は3日午前、村上世彰代表(46)から任意で事情聴取した模様だ。05年のライブドア(LD)によるニッポン放送株大量取得を事前に知ったうえで、同放送株を売買したインサイダー取引の疑いについて説明を求め、村上代表は容疑を否定したとみられる。一方、LD前財務担当取締役、宮内亮治被告(38)らが特捜部に対し、大量取得の情報を村上代表が事前に入手していたと証言していることも新たに判明した。 LDによる同放送株の大量取得は、証取法で公開買い付け(TOB)に準じる行為とされる。宮内前取締役らの証言により、村上代表が違法なインサイダー取引を行った疑いがさらに強まった。 関係者によると、LD事件の証取法違反で起訴された宮内前取締役は、3月17日の保釈後も、複数回にわたり特捜部の事情聴取を受け、ニッポン放送株の大量取得の経緯などを問いただされた。その過程で、05年2月8日の大量取得公表前に、村上代表がその情報を事前に知っていたことを認める証言をしたとされる。また、株の大量取得にかかわったほかのLD幹部も、特捜部の調べに対し、同様の証言をしているという。 ニッポン放送株を巡っては、LDが05年2月8日、35%を取得したと公表した。株価はそれ以前の5000円台後半から、翌日には7800円以上に急騰。村上ファンドはこの公表に先立ち、04年10月下旬から05年1月にかけ、209万余株を集中的に買い付けていたことが判明している。特捜部は、LDによる大量取得はTOBに準じた行為に当たり、村上ファンドによるこの集中的な買い付けが、TOBに関連して禁じられたインサイダー取引に当たるとみて調べを進めている。
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