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2006/06/29(木)
めぐみさんは「自殺」、自己の拉致も否定…金英男さん
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横田めぐみさんの夫とされる韓国人拉致被害者、金英男(キム・ヨンナム)さん(44)は29日、南北離散家族再会事業が行われている北朝鮮の景勝地・金剛山で、韓国メディアを対象に記者会見し、めぐみさんの安否について、「1994年に自殺した」と述べ、これまでの北朝鮮側の説明を繰り返した。
自らの拉致も「海に流されたところを救助された」と否定。めぐみさんの「死亡」に関する新証拠はなく、北朝鮮側の意向を反映した発言との印象が強まる結果となった。
韓国同行記者団によると、スーツ姿の英男さんは、時折、カバンから取り出したメモに目をやりながら、会見に臨んだ。
■金英男さんの説明、安倍官房長官は信ぴょう性に疑問
韓国人拉致被害者の金英男さんが、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんは死亡したと説明したことについて、安倍官房長官は29日夕、首相官邸で記者団に「日本に生還した拉致被害者は『北朝鮮では自分たちの考えをそのまま述べることはできない』と言っている。そういう環境での(金さんの)証言だ」と述べ、信ぴょう性に疑問を示した。
その上で、安倍氏は「めぐみさんはじめ被害者全員が生きているという前提で(北朝鮮と)交渉していきたい」との方針を強調した。また、金英男さんの説明について「いくつかの矛盾点がある。北朝鮮に問いただしていくことによって真相解明につなげたい」と語った。具体的な矛盾点については、「今後の交渉」を理由に明らかにしなかった。
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