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2006/06/26(月)
村上世彰被告 東京拘置所から保釈 検察が準抗告見送る
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ニッポン放送株を巡る証券取引法違反(インサイダー取引)で起訴された「村上ファンド」前代表、村上世彰(よしあき)被告(46)について、東京地裁は26日、保釈を認める決定を出した。保釈保証金は5億円で、村上前代表は小切手で全額を納付した。起訴事実を認めていることから検察側は準抗告せず、午後5時すぎ保釈された。 東京拘置所(東京都葛飾区)から出た村上前代表は、逮捕直前の記者会見時と同じようなスーツ姿。口を真一文字に結んだ硬い表情で、時折周囲を見渡しながら、約200人の報道陣の質問には答えず、無言で車に乗り込んだ。その後、弁護人を通じ「各方面に多大なご迷惑をお掛け致しましたことを改めて深くおわび致します」とのコメントを出した。 起訴状によると、村上前代表は04年11月8日、ライブドア幹部からニッポン放送株の5%以上を買い集めるという決定を聞き、その公表前に利益を得ようと、翌9日〜05年1月26日、計193万余株を約99億5000万円で買い付けた。 ▽保釈保証金 被告が、公判へ出頭することを自ら保証するため、裁判所に支払うお金。判決後には有罪、無罪に関係なく返還されるが、逃亡した場合などは没収される。金額は、被告の資産や犯罪の性質などを裁判所が考慮して決めるが、「相場」は「被告が『逃げるのは損』と考える額」とされる。最高額は、牛肉偽装事件の食肉卸大手「ハンナン」元会長、浅田満被告(67)=1審・懲役7年、控訴中=の20億円。ライブドア前社長の堀江貴文被告(33)は3億円。
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