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2006/06/22(木)
奈良医師宅全焼 高1長男を殺人などで逮捕 動機など追及
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奈良県田原本町の医師(47)宅が全焼し、焼け跡から母子3人の遺体が見つかった火災で、同県警は22日、行方不明だった私立高校1年の長男(16)を京都市内で発見し、殺人と現住建造物等放火の疑いで緊急逮捕した。長男は「1階の台所や階段近くに火を付けた。(3人を)殺そうと思った」などと容疑を認める一方、「母や弟、妹に対し取り返しのつかないことをしてしまい、本当にすまなく思っている」と反省の言葉を口にしているという。県警は同日、田原本署に捜査本部を設置。動機などを詳しく調べる。 調べでは、長男は20日午前5時15分ごろ、自宅1階の台所付近に火をつけ、2階で寝ていた▽母の医師(38)▽小学校2年の二男(7)▽保育園に通う長女(5)を殺害した疑い。2階には上がらず、そのまま逃走したらしい。死因はいずれも一酸化炭素中毒だった。県警は3人が2階で寝ていることを知りながら、逃げ道をふさぐため階段近くに放火したとみている。父親は病院の当直勤務中で不在だった。 一方、長男は日ごろの勉強や成績を父親から指摘されていたことに不満を抱いていたという。県警は動機につながる可能性があるとみているが、父への不満が母や弟、妹の殺害に向かうのは不可解な点もあり、慎重に捜査する。両親は約10年前に再婚。死亡した母とは血のつながりはなく、二男、長女は再婚後に生まれている。 同種の事件では、東京都板橋区で昨年6月20日に社員寮の管理人室で住み込みの管理人(当時44歳)と妻(同42歳)が死亡する爆発があり、警視庁捜査1課などが長男(16)を殺人と激発物破裂容疑で逮捕。今年4月14日には、神奈川県小田原市で住宅兼倉庫が全焼して祖母(当時74歳)が死亡。県警小田原署が住民の元大学生(20)を現住建造物等放火容疑で逮捕している。
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