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2006/06/18(日) ドローじゃダメ!中田英激怒「勝てる試合をもう一度落とした」
W杯1次リーグ第10日(18日=日本時間同日、ドイツ・ニュルンベルク)痛恨の勝ち点1だ。日本代表は、クロアチア代表に0−0で引き分け。1次リーグ突破のために勝利が義務づけられた試合を勝ちきれず、“キング”MF中田英寿(29)=ボルトン=は「勝てる試合を落とした」と不満をぶちまけた。再三の好機を逸してのドロー劇で、決勝トーナメント進出のためには『王者ブラジルに勝利』が絶対条件という極めて困難な事態に。ジーコ・ジャパンの苦闘は続く−。

 ひざを抱え、ピッチに大の字に倒れ込んだ。手を引かれて立ち上がると、今度はペットボトルをたたきつけた。試合後の中田英の落胆と怒りが、事の重大さを物語っていた。決勝T進出のためには、勝ち点3が至上命令だった背水決戦。だが、得られた勝ち点は1。1次リーグF組最下位から抜け出せなかった。悔しかった。

 「非常に痛いマイナス2だと思う」

 海外W杯での日本の初勝ち点。しかし中田英は、プラス1ではなく勝ち点2を失ったと表現した。「勝てる試合をもう一度落としたな、という感じ。チャンスをちゃんと決められなかった。正直、勝てるチャンスは十分にあった。非常に残念です」。他選手から発せられた「望みをつないだ」という言葉は、口にしなかった。

 中田英は攻めた。前半36分、MF中村俊輔の横パスに走り込み、右足で25メートルミドルシュート。後半11分にもミドルを放って敵の肝を冷やした。前半21分にDF宮本が相手にPKを与えると、落ち込みかける宮本を大声で喚起、PKを止めたGK川口とは固く抱き合った。マン・オブ・ザ・マッチに選ばれるにふさわしい活躍だった。

 しかし、ゴールを割れなかった。前半から攻め込み、後半6分にはFW柳沢がゴール前の絶好機を外す場面もあった。パス数は日本の421本に対し、クロアチアは338本。豪州戦で1点をリードしながら試合終了6分前から3失点したのに続き、「勝てる試合」を落とした。15日にはボン郊外の日本料理店で選手だけの決起集会を行い、「絶対勝つぞ!」の大合唱。結束は高まったが、同じ失敗を繰り返した。悔しさが倍加した。

 8年前のフランスW杯。第2戦で対戦したのがクロアチアだった。日本は0−1で1次リーグ敗退へと追い込まれた。当時、チーム最年少で先発ピッチに立ったのが中田英だった。あれから2920日。スタンドにはあの時の同僚も集結した。名波、相馬、井原…。雪辱の機が熟した舞台で、勝ちたかった。

 93年の米国W杯アジア最終予選での“ドーハの悲劇”。日本中が熱狂し、落胆した試合がテレビで生中継された時、中田英は自宅で熟睡していた。自らの力が及ばない時空には興味はない。だからこそ、自らが歴史の中心人物となるドイツW杯での屈辱は、許すことができないのだ。

 この日の結果で、1次リーグ突破のためには22日に王者ブラジルを倒すこと−という過酷な絶対条件が突きつけられた。「次の試合まで可能性が残ったのはよかった。次こそは、勝たなくちゃいけない」。厳しい口調でチームを奮い立たせた。

 累積警告で次戦を外れる宮本主将に代わって、ブラジル戦ではゲーム主将となることが濃厚。自らを代表に引き留めてくれたジーコ監督との物語を、簡単に終わらせるわけにはいかない。「同じ失敗は繰り返せない」。ドイツの空に、キングの叫びがこだました。


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