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2006/05/05(金)
亀田興毅が2回TKO勝ち 弟の大毅も1回KO
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世界ボクシング協会(WBA)フライ級4位、世界ボクシング評議会(WBC)同級4位、亀田興毅(19)=協栄=が5日、東京・有明コロシアムでWBC同級31位、カルロス・ファハルド(25)=ニカラグア=と同級10回戦を行い、二回1分28秒TKO勝ちした。亀田は03年12月のプロデビュー以来、11戦11勝(10KO)となった。
サウスポー同士の対戦で亀田は一回から攻勢。二回に左クロスでダウンを奪い、さらに連打で詰めてぐらつかせ、主審が試合を止めた。
弟の亀田大毅(17)=協栄=はプロ3戦目となる8回戦に臨み、一回1分31秒KO勝ち。戦績は3勝(2KO)。
▽カルロス・ファハルド 亀田(興毅)のパンチは強かった。1カ月前から練習を始めて、準備の時間が足りなかった。
◇「おれはカリスマや」…満面笑みの興毅
文句なしのKO劇だ。亀田が強打とスピードを存分に披露し、“格下”の相手を沈めた。
二回、亀田が左ボディーアッパーを突き刺し、さらにボディー連打でファハルドのガードを下げさせてから左クロス。お手本のような攻撃で最初のダウンを奪うと、立ち上がった相手をロープに詰め、数十発のワンツー連打でレフェリーストップを呼び込んだ。約1万人の観客を熱狂させ「気持ちよかったな。(おれは)カリスマや」と満面の笑みを浮かべた。
これまでは攻撃の「粗さ」が目に付く試合もあったが、この日は基本通りの右ジャブで相手を追い、連打に強弱をつけるなど冷静な試合運び。相手はスピードもパワーも乏しく、勝って当然だったとはいえ、本人が「キャリアを積んでおれもだいぶ上達したよ」と胸を張るのもうなずける。
次戦に世界挑戦させる計画もあるが、父の史郎トレーナーは「確実に王座を取らなあかん」と、時期にはこだわっていない。骨のある選手との対戦がほとんどないという不安材料は残ったままだが、成長を示した19歳が世界に一歩近づいたことは確かだ。
○…次弟、大毅が、過去6勝4敗1分けのキティポップ・サンディジム(タイ)を左ボディーフックで2度倒した。先月17日の試合は判定勝ちにとどまり、悔しさもあってわずか中17日で試合出場。「前回は落ち込んだ。今回は緊張したよ」。試合後はリング上でハウンドドッグの「ff(フォルティシモ)」を歌い、観客のかっさいを浴びた。
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