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2006/04/20(木) NHKもアナドル路線? 新人アナにミスキャン
職員のカラ出張問題で窮地に立つNHKで、仰天の新事実が発覚した。女子アナウンサーを多数輩出してきた上智大「ミス・ソフィア」のグランプリ(GP)受賞者がこの春、新人アナとして入局したのだ。アナは学生時代、他のミス・キャンパスとともに写真集にも登場し、私生活まで披露。民放で定着した「ミスキャン→女子アナ」というコースはNHKにも波及したのか?

 その新人は、上智大文学部新聞学科卒の杉浦友紀アナ(22)。大学2年だった3年前、ミス・ソフィアGPに輝いた。

 愛知県出身で、米国、豪州に計8年も滞在していた帰国子女だが、その美貌や人柄は、ミスキャンGP受賞者ら計27人が登場する写真集&DVDシリーズ「ミス☆キャンパス2003」(出版・アントレックス)の「WING」でうかがえる。

 写真は、タンクトップなどカジュアルな格好のものがメーンで、米国に滞在していた幼少期やルーズソックス姿の高校時代の「お宝」のほか、「ボーイフレンドの圭君」との2ショットまで披露するサービスぶり。

 インタビューも収録され、異性については、「いっつも少年みたいな心を持って、どんどん遊びとかに連れてってくれる人」を好きなタイプ、「いつまでも自分の失敗とかをくよくよするような人」を嫌いなタイプに挙げるなどカワイイ素顔をのぞかせている。

 NHKアナのミスキャン経験者には、古くは女優に転身した立教の野際陽子(70)、慶応の與芝由三栄アナ(31)らがいるが、民放に比べればはるかに少ない。

 杉浦アナのミス・ソフィア歴について、NHK広報局の担当者は「コメントすることはない」とつれないが、職員らが新人の女子アナたちに寄せる期待は大きいようだ。

 NHKは今年度から3年間で全職員の約1割に当たる1200人の削減を目指し、今年の新人アナは例年より大幅減の14人。このうち女子は杉浦アナを含めて4人とかなりの比率を占める。

 NHKの新人アナは地方放送局で修業を積むのが通例。杉浦アナも6月以降に福井放送局へ赴任するのが内定している。

 一方、民放では、局や個人の差はあっても1年目で全国放送デビューするのが一般的だ。

 この春、TBSには、杉浦アナがミスソフィアでGPを競い合ったライバルで、学生生活情報サイト「キャンパスナビ」の利用者が選ぶ「ミスキャンパスナビGP」に入賞した外国語学部英語学科卒の出水麻衣アナ(22)が入社。フジにも、元ミス立教GPの本田朋子アナ(22)が入った。

 杉浦アナと民放アナたちとの「元ミスキャンバトル」の実現が待ち遠しいが、そのころにはNHKの不祥事もなくなっているのだろうか…。

2006/04/19(水) ふざけるなNHK!!「受信料払って」と言いながらカラ出張
 カラ出張で約1700万円余りを着服して懲戒免職になったNHKスポーツ報道センターの大下哲史元チーフプロデューサー(CP)が、不正をはたらいていた期間に、受信料支払いを求める視聴者宅訪問をしていたことが19日、分かった。
 04年7月に発覚した制作局チーフプロデューサーによる制作費着服事件により、受信料の支払い拒否、保留者が続出した。その対策としてNHKは番組作りに携わる職員が視聴者宅を訪問する「信頼回復活動」を展開。大下元CPも札幌放送局に勤務していた04年11〜12月に10軒を訪問し、頭を下げていた。
 NHKの発表では、不正をはたらいていた期間は01年1月から今年4月までの約5年間であることから、大下元CPは「信頼回復を」と訴えながら、着服を繰り返していたことになる。原田豊彦放送総局長はこの日の定例会見で「大変厳しく反省しなければならない」と言い、あらためて組織の立て直しを誓った。

2006/04/18(火) 衝撃!日本ハム新庄が今季限りで引退表明
日本ハム・新庄剛志外野手(34)が18日、前代未聞の引退表明をした。東京ドームで行われたオリックス戦の二回、今季2号本塁打を放った新庄は、試合中に発表した本塁打談話で引退を表明。お騒がせ男は、自らの引退までサプライズ演出した。
 「やめないで、と言うべきなのか?」―。最後にもう一度だけ聞いてみた。だが、新庄剛志は首をたてには振ってくれなかった。「お疲れさま、でしょ?」。さっぱりした表情でほほ笑み返してきた。本当に残念だけど、決心は変わらない。
 「みんなオレの最後のユニホーム姿を目に焼きつけてください」―。
 新庄らしいと言えば、らしすぎる、開幕から1カ月足らず、4月という異例の時期での突然の現役引退表明だった。
 二回に左翼席に2号ソロを放ち、ベンチ前に戻った時に異変は起こった。新庄がヘルメットを脱ぎ外野席の大歓声に深々と頭を下げた。謎の最敬礼―のワケを、恒例の打法名で明かした。
 「28年間思う存分野球を楽しんだぜ。今年でユニホームを脱ぎます打法」
 ド派手な男は、七回二死満塁から、右中間に満塁アーチを叩き込んだ。でも…誰もが期待した“やっぱりやめない打法”の一言は、最後まで出なかった。
 試合後、新庄がお立ち台に上り、マイクを握りしめた。声は上ずっていた。「今日の最高のヒーローインタビューの舞台でみんなに報告があります。今シーズン限りでユニホームを脱ぐことに決めました!!」。
 「やめるな!!」―。スタンドから一斉に悲鳴が上がった。「今日、打って、言おうと決めてたから」と、試合前から決めていたパフォーマンス。そして、2発の劇弾で最高の舞台をつくり上げ、新庄劇場の幕を引いた。
 「心残り?ないね!!オレほど色んなことやった選手はいないでしょ。あとは自由にさせて」。
 小学2年の時。父と石投げをして「遠くまで投げられたから」と始めた野球人生は「ボロボロになるまでやりたくない。やめるときは自分で決断したい」と決めていた。
 「自分にしか分からないこと」。今季、自分が描いた最高のプレーができていない、が引退の理由だろう。だが、あまり深くは語らない。「引退?思いつきというかね(笑)。今日は3発打てたらカッコよかったのになあ〜」。どこまでも新庄らしい引き際だった。

2006/04/17(月) 原巨人好調なのに…地上波で見られない
今月27日に行われるプロ野球の広島−巨人戦が、テレビの地上波で放送されず、CSのスカパーのスポーツ専門チャンネル「J sports Plus」が単独生中継することが17日、発表された。G戦が優勝決定後の消化試合で放送がなかったケースはあるが、開幕1か月で地上波の放送がないのは初めて。開幕5カードの平均視聴率は13・1%で昨年とほぼ同じ。今後、快進撃を続ける原ジャイアンツが視聴率を上げるか注目される。

 申し分ないスタートダッシュを見せた原ジャイアンツをCSでしか見られない。異例中の異例の決定が下された。

 広島市民球場からの広島−巨人戦を放送するのはスカパーの「J sports Plus」で、27日午後5時45分から試合終了までを独占生中継。当初は録画放送する予定だったが、今回地上波やBSが生中継しないことを受け、急きょ放映権を獲得。完全中継する運びとなった。

 ナイターを中心にお茶の間の代名詞的存在だったG戦が開幕から1か月の時点で地上波で放送がないのは今回が初めてだ。今年の巨人戦は地上波では、日テレが69試合を中継予定。TBSは22試合、フジテレビは19試合、テレビ朝日は18試合、テレビ東京は6試合で放映権を獲得。ここ数年の視聴率の伸び悩みからTBS、フジテレビ、テレビ朝日では今年の視聴率の動向を見て録画放送へのチェンジや中継自体を取りやめる意向もあるだけに、今後もCSのみ生放送という可能性はある。スカパーでは「やはり生放送がベスト。今後も巨人戦が地上波で生中継しない場合は、検討していきたい」と中継に意欲を見せている。

 「15%は欲しい」と関係者が口をそろえる巨人戦。昨年は開幕5カードの平均視聴率は12・9%で、今年のナイターの平均は13・1%と昨年並み。数字が今回の決定に与えた影響は大きいといえるが、今年は現在までの好調さで注目度もアップ。伝統の巨人−阪神戦がまだ開催されておらず、視聴率アップが十分に期待される状況であることは間違いない。快進撃を続ける巨人の戦いぶりが、今後の中継の動向も左右しそうだ。

 ◆スカパーを見るには CS放送用のアンテナ、チューナーを購入し、加入料金と基本料金、番組の視聴料金を払って契約。「J sports」のほか「日テレG+」など9番組でプロ野球を全846試合を放送する。現在、完全中継は819試合、ナイター中継で地上波が放送できない試合開始、終了部分を放送する「トップアンドリレー中継」は19試合、録画中継を8試合予定している。問い合わせはTEL0570・039・888。カスタマーセンターまで。

2006/04/16(日) コスモ石油製油所で爆発 市原市、けが人なし
 16日午前5時40分ごろ、千葉県市原市五井海岸のコスモ石油千葉製油所内で爆発があった。火災が発生し、黒煙が激しく上がったが、約3時間後に鎮火した。製油所内にいた従業員57人は避難するなどし、けが人はなかった。
 市原署や市原市消防局が出火原因を調べている。
 市原署などによると、爆発したのは、製油所の敷地約12万平方メートルの中央にある、ガソリン精製過程で重油から不純物を取り除く「重油間接脱硫装置」付近。爆発で周囲の配管の一部が破損し、水素ガスが漏出したが、有毒ガスによる人体への影響はなかったという。
 コスモ石油によると、爆発現場から約20メートル離れた集中計器室にいた当直の従業員6人が爆発に気付いた。午前4時ごろ点検した際は異常なかったという。


■ゆりかもめ きょうも全面運休 明日から運転再開

全線で運転を見合わせている東京の新交通システム「ゆりかもめ」の運行会社は16日、17日朝の始発から運転を再開すると発表した。14日夕から16日までの運休による影響は計約22万人に上る。
 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会と同社の調べで16日、車輪1つが脱落した原因は、破断した断面から「金属疲労」と分かった。
 車軸と車輪をつなぐ「ハブ」と呼ばれる金属製部品のつばが全周(直径約30センチ)にわたり破断。1995年の開業以来使用している部品で、昨年1月の目視による点検では、異常は見つからなかったという。
 同社は故障したものと同じタイプの車両を対象に、車輪部分を分解し亀裂を見つける精密な「探傷検査」を実施するため、通常ダイヤに戻す24日まで本数を3分の1程度、間引いて運行。保安要員として全列車に職員1人を乗務させる。

2006/04/15(土) JR新宿駅 「大手術」…延べ3000人が跨線橋架け替え
東京都新宿区の甲州街道(国道20号)跨線橋(こせんきょう)架け替え工事に伴うJR新宿駅構内の線路切り替え工事が、15日未明から始まった。16日の始発までに工事を終える予定。埼京線、湘南新宿ラインなどを終日区間運休させる大がかりなもので、延べ約3000人が作業にあたる。
 この工事は、同駅南口に面する跨線橋の幅を広げるのに伴い、その下のレールや駅ホームを移設するもので、今回で4回目。橋の拡幅により同駅南口が手狭になるため、混雑の緩和を目的に、新たな改札口「サザンテラス口」が16日にオープンする。
 JRによると、15日に運休する列車は約700本で、約41万人に影響が出る見込み。埼京線は大崎−池袋間が区間運休になり、新宿発着の日光や甲府、伊豆、成田空港方面に向かう特急列車は、池袋駅や中野駅、東京駅などの発着に変更した。中央線快速は、御茶ノ水−三鷹間を各駅停車で運転している。運休区間を並走する山手線を増発するなどの対応を取っている。16日は始発からほぼ通常ダイヤに戻る予定。


■<ゆりかもめ>全線が運休 車両撤去し、事故調など調査

お台場など東京臨海を走る第三セクターの新交通「ゆりかもめ」(新橋―豊洲間、全14.7キロ)で、走行中の車両が故障して非常停止した事故で、同線は15日の始発から全線で運転を中止した。午前8時ごろ、クレーンで事故車両を撤去。国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会と同社が線路上の調査を始めた。
 全16駅でバスやJR、地下鉄などへの振り替え切符を利用客に手渡したが、大きな混乱はないという。運行再開について同社は「調査の状況と事故調の判断を待たないと見通しが立たない」としている。
 また、同社は沿線の商業施設やイベント会場にファクスで連絡。溶接業界のイベントが開かれている東京国際展示場では、館内放送でゆりかもめの運休を来場者に伝えている。運営会社の「東京ビッグサイト」は「来場者も順調に来ており、事故の影響はないようだ」としている。

2006/04/14(金) どうする?アイフル。全店に業務停止命令
金融庁は14日、消費者金融大手のアイフル(本社・京都市)に対し、5月8日から3〜25日間、全店舗(約1900店)を対象にした業務停止命令を出したと発表した。

 強引な取り立てなどの違法行為が3店舗、2部署という広範囲で発覚し、内部管理や法令順守が徹底されていないとして、異例の厳しい処分となった。上場している消費者金融会社が全店舗を対象とした業務停止命令を受けるのは初めてで、貸金業の規制見直し議論にも影響しそうだ。

 金融庁は2005年6月〜10月にアイフルに立ち入り検査に入り、違法行為が発覚した。金融庁は「内部管理に重大な不備があった」と判断して、全店舗の業務停止に踏み切った。

 処分対象となった違法行為は五つで、諫早店(長崎県諫早市)では、社員が顧客からの委任状を無断で作成し、融資に必要な所得証明書や戸籍謄本などを取得した。西日本管理センター3係(滋賀県草津市)では、顧客の母親に対して督促状を送付するなどして無理に回収を図ろうとした。

 行政処分によって、五稜郭店(北海道函館市)、新居浜店(愛媛県新居浜市)、西日本管理センター3係は5月8日〜6月1日まで業務停止される。諫早店、コンタクトセンター福岡(福岡市)は5月8日〜27日まで業務停止となる。

 このほか、無人店舗を含む全店舗が5月8日〜10日まで業務が停止される。ただ、業務停止期間中も利用者からの返済は受け付ける。

 アイフルの福田吉孝社長は都内で記者会見し、今回の違法行為について「処分を厳粛に受け止め、全社を挙げて信頼回復に取り組みたい」と、陳謝するとともに、自らの報酬月額の30%減額(3か月)、5人の担当役員の20%減額(3か月)、違法行為に関与した女性社員1人の諭旨退職など計37人の社内処分を発表した。

 また、支店の業績とボーナス支給額が連動する成果主義が、今回の違法行為の原因になったとして、成果主義の撤廃や社員教育の徹底などの再発防止策を取ることを明らかにした。


■ゆりかもめ タイヤ外れ、突然停止 乗客ら避難

14日午後5時5分ごろ、東京都江東区の第三セクターの新交通「ゆりかもめ」の、「船の科学館駅」付近で、豊洲発新橋行きの上り列車(6両編成)が車輪のトラブルで突然、停止した。乗客約230人にけがはなかったが、同駅や台場駅に避難する騒ぎとなった。このトラブルで東京消防庁のヘリコプター2機や消防車両21台が出動。約1時間半後に豊洲−有明間で一時折り返し運転を行ったが、午後8時過ぎから全車両点検のため、運行を停止した。
 国土交通省の航空・鉄道事故調査委員会は重要な部品のトラブルとして調査官3人を現地に派遣。同省などによると、同列車が豊洲駅を発車した直後、4両目車両の4個の車輪のうち、左前輪の車輪と車軸をつなぐ金属部品「走行輪取り付けフランジ」が破損し、タイヤが外れたとみられる。
 最後尾に乗っていた東広島市の飲食店従業員の女性(32)は「突然、火花が上がった時は何事かと思い、恐ろしかった」と興奮した様子で話した。

2006/04/13(木) 桑田のために巨人圧勝!600日ぶり1勝
背水のプロ21年目を迎えた巨人桑田真澄投手(38)が、600日ぶりの1勝を挙げた。広島戦で今季2度目の先発マウンドに立ち、5回4安打1失点。絶妙の制球で、04年8月21日広島戦以来の勝利投手となった。エースナンバー18の“復活”を後押ししようと、矢野謙次外野手(25)が3二塁打で3打点を上げるなど計17安打で9点を奪い圧勝。2年ぶりの5連勝で、セ・リーグ10勝一番のりを果たした。ベテランと若手がかみ合う原巨人は、強い。
 正々堂々、真っすぐで押した。桑田は変化球を見せ球に、広島打線の裏をかいた。「ブルペンから真っすぐが良かった。慎之助もそれを中心に考えてくれた。以心伝心、心の中で会話ができた」。外角低めの判定がやや甘いと見るや、執ようにボールを集めた。プレートから打席、18・44メートルの空間を、絶妙の制球力で自在に操った。
 何とかして、勝ちたい。4回。自ら放った二ゴロで全力疾走、ベースで右足をくじいた。痛みをこらえ5回は3者凡退。この日最速の138キロは意地だった。試合後、足を引き右翼席に歩いた。声援に応えベンチ裏に戻ると、173個目のウイニングボールを右手に、しみじみと語った。
 桑田 長かった。今まで簡単に「勝って」きたけど、「勝たせてもらった」という言葉が当てはまるんだと思う。行く先々でみんなに温かい言葉をもらって、生かされてもらっているんだ、と実感できた600日だった。
 チームは試合前「何とか桑田さんを勝たせよう」と円陣を組んだ。仲間の力強い援護が、身に染みてうれしかった。
 白星から見放された、2年近くの日々。特に今年は長かった。オープン戦序盤から好調を持続、3月18日の故・藤田元司元監督(享年74)の追悼試合に先発予定だった。しかし、体調不良で当日の登板回避。数日後、鼻声で神宮球場の監督室を訪れ、わびた。
 かつて選手としてともに戦った指揮官は、桑田にきつい言葉を浴びせた。「このままで、お前の先発はない。抑える、抑えないは仕方がない。舞台に立てないような体の状態にはするな」。昨年は未勝利。実力至上主義を掲げる中で、1つのミスも許されなかった。オープン戦最終戦で何とか結果を出し、ローテ最後の1枠に滑り込んだ。
 犯した失態を取り戻そうと、必死だった。桑田は開幕戦の朝、球場入りする前にジャイアンツ球場を訪れた。誰もいない室内練習場で、汗を流した。原監督は試合後「真澄に、残された部分は勝ち星だぞ、と言った。本人も『分かっています』と話していた。今日は本来の真っすぐだった」と評価した。心を鬼にし、一度は突き放した。真の愛情は報われた。
 優勝したかのような歓声と、うわずる声。お立ち台の声は、途中からほとんど聞こえなかった。「この1勝、藤田さんの目の前で見せられれば良かったんですが…」。少しだけ間に合わなかったのが、心残りだ。受け継いだ巨人軍の「18」を背負う意味を何度も話してもらい、仲人も務めてもらった生涯の恩師。ウイニングボールは、墓前に届けることに決めた。

2006/04/12(水) リンチ殺人 警察権の不行使…賠償命令 宇都宮地裁
栃木県上三川町の会社員、須藤正和さん(当時19歳)が99年、少年グループに監禁、リンチされて殺害された事件で、須藤さんの父光男さん(55)と姉が県や加害者とその両親を相手取って計約1億5300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が12日、宇都宮地裁であった。柴田秀裁判長は「警察権を行使しなかったことで、殺害行為の招来を防止できず死亡に至ったと言える。警察権の不行使は国家賠償法の違法な公権力の行使に該当する」と判断。県と加害者に計約1億1200万円の支払いを命じた。このうち約9600万円について県に連帯して賠償責任があると認めた。
 裁判は、県警の捜査怠慢と須藤さん殺害との因果関係が最大の争点となった。判決は、(1)県警は遅くとも99年11月には、須藤さんに生命の危険が切迫していることを認識していたか、十分認識できた(2)加害者の身柄拘束などで、須藤さんの生命を救い得たと認められる。警察権行使によって、加害行為を回避することが可能だった−−などと判断。捜査怠慢と殺害との因果関係を認めた。
 訴えによると、須藤さんは99年9月末から会社の同僚4人に拉致され、乗用車などに監禁されて東京都内を連れ回された。その間、熱湯を浴びせられるなどのリンチを受け続け、同12月2日、首を絞められて殺害され、遺体を栃木県市貝町の山林内に埋められた。
 須藤さんの両親はその間、「借金を強制されているようだ」などと、県警石橋署(現下野署)に再三、捜査を要請。銀行の現金自動受払機でお金を降ろそうとした正和さんが男4人に囲まれ、顔にやけど状のけがを負った様子を映した防犯ビデオがあり、確認してほしいなどと依頼しても、同署は要請を放置したと主張。うち3人と県を相手取って01年に提訴した。
 3人のうちリーダー格の男(当時19歳)は無期懲役の高裁判決が確定、共謀した男2人(いずれも当時19歳)は宇都宮地裁で無期懲役と、懲役5〜10年の不定期刑の判決が確定した。共謀した2人側とは、民事裁判でも和解が成立している。
 事件発覚後、県警は当時の本部長が「担当した署員らは、仕事に対する取り組み方に欠けるものがあった。積極的に対応していれば、被害者を保護できたかもしれない」と捜査に不手際や怠慢があったことを認め謝罪した。だが、口頭弁論では一転、捜査の違法性を否定。両親の届け出からは切羽詰まった危機意識を見て取れず、須藤さんの命に対する具体的な危険性を予見できなかったと主張して争った。
 県警の捜査怠慢と殺害の因果関係を争った裁判では、神戸市で02年、大学院生が暴力団組長らに殺害された事件で、因果関係を全面的に認め兵庫県に約9700万円の支払いを命じる高裁判決が確定している。一方、99年に埼玉県桶川市と兵庫県太子町で起きたストーカー殺人事件では、高裁は捜査の怠慢を認め県に賠償を命じたが、いずれも捜査怠慢と殺害との因果関係は否定している。

2006/04/11(火) めぐみさん夫は拉致韓国人 北に全面解決迫る DNA鑑定 政府、確率99%
政府は十一日、一九七七(昭和五十二)年に北朝鮮に拉致された横田めぐみさん=拉致当時(13)=の夫が、七八年八月に韓国・仙遊島で拉致された高校生、金英男(キム・ヨンナム)さん=同(16)=だった可能性が極めて高いとするDNA鑑定結果を発表した。政府は同日、この結果を北朝鮮側にも伝え、拉致事件の全面的な解決を強く迫った。韓国政府にも拉致事件での連携を求めた。
 鑑定結果を発表した安倍晋三官房長官は、「今回のDNA鑑定により、拉致事件が国際的に広がっている事実がはっきりした」と述べ、解決へ向け国際的な連携を強めていく考えを示した。
 政府は二月中旬、外務省を中心とする調査団を韓国に派遣。拉致被害者の少年五人のうち、金英男さんら四人の家族から血液、一人から毛髪の提供を受けた。これらを神奈川歯科大と大阪医科大の二カ所に持ち込み、めぐみさんの娘、キム・ヘギョンさん(18)のDNAサンプルと照合。神奈川歯科大は99・5%、大阪医大は97・5%の確率で、金英男さんとヘギョンさんが父子関係にあることを示す結果が得られた。
 「めぐみさんの夫だった」と名乗るキム・チョルジュン氏はDNA鑑定の材料となる毛髪などの提供を拒否したため、金英男さんと同一人物であるかは確認できないが、関係者は「顔などの特徴は一致している」と証言しているという。
 今回のDNA鑑定は、韓国人が北朝鮮工作員に拉致された事件であり、日本の警察権は及ばないため、あくまで拉致被害者家族会などの要請を受けて「日朝協議のための外交上の情報収集活動」として行われた。
 政府は公表に先立ち、めぐみさんの両親である横田滋、早紀江さん夫妻らに鑑定結果を説明。北朝鮮に対しては、十一日午後に都内で行われた外務省の佐々江賢一郎・アジア大洋州局長と金桂寛外務次官の会談冒頭に伝えた。これに対し、金次官は「注意深く検討し、考慮したい」と述べるにとどまった。
 鑑定結果が、六カ国協議の首席代表による断続的な協議にあわせる形で発表され、安倍長官は「金桂寛外務次官に直接会って事実を伝え、問題解決を求めることができたのはタイミング的によかった」と述べた。
     ◇
 ■横田滋さん 日韓で救出運動を
 DNA鑑定の結果について、内閣府で外務省アジア大洋州局の梅田邦夫参事官らから説明を受けた横田めぐみさんの父、滋さん(73)は「鑑定の結果、高い数値が出たので間違いない。国際結婚は多いし、相手が韓国人であれ日本人であれ関係ありません。今後、北朝鮮に対しても拉致問題解決の突破口になる」と報道陣に語った。また、今後の対応については、「いずれ韓国の家族とも会い、手を携えたい。日本、韓国双方が協力して救出運動が起きるよう働きかけたい」と述べた。
 母、早紀江さん(70)は、めぐみさんの夫の可能性が極めて高いことが分かった金英男さんの母に対して、「だれも経験したことのない大変な人生を送り、私たちと同じ思いでしょう。『希望を捨てないで』といいたいですね」と気遣った。
 早紀江さんらは米下院の公聴会で今月二十七日(現地時間)、拉致問題について証言することになっており、今回のDNA鑑定の結果は“追い風”になりそうだ。

4月絵日記の続き


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