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2006/04/04(火)
横浜圧巻V…“松坂”以来8年ぶり3回目
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第78回センバツ高校野球は4日、決勝が行われ、横浜(神奈川)が松坂大輔投手(現西武)を擁し春夏連覇を達成したとき以来8年ぶり3度目となる優勝を飾った。初出場ながら健闘した清峰だが、長崎県勢として春夏通じて初の優勝はならなかった。横浜の21得点は、決勝戦としては史上最多得点で、1982年大会(PL学園15−2二松学舎大付)を上回る史上最多得点差ゲームとなった。
4試合で33得点、打率.303の横浜打線が決勝戦でも爆発した。
二回、四球をきっかけにチャンスをつくり越前の右前打で先制すると、3番・高浜の左前打で2点を追加。準々決勝、準決勝を完封した清峰の先発左腕・有迫を攻略した。
三回には清峰の2番手・富尾の暴投で1点を加える。六回には7安打を集中させ、浮足だった相手守備陣の乱れも誘い大量9点を奪い、試合を決めた。
試合前、横浜・渡辺元監督は「打線の調子が上がってきているのは心強い。(エースの)川角が我慢強く投げてくれれば、勝機はある」と話していた。強力打線が渡辺監督の予想以上の力を発揮。川角の負担を楽にしたのも大きかった。
一方の清峰は、初出場だった昨年夏の大会では愛工大名電、済美を破り16強。今大会も準決勝でPL学園に完封勝ちするなど“大物食い”を演じてきた。4試合のチーム防御率が0.66と、左腕・有迫を柱に守り勝ってきたが、最後に力尽きた。
吉田洸二監督は「横浜は少ないチャンスにも畳みかけてくるチーム」と恐れていたが、それが現実のものに。14安打で21得点と効率よく攻め栄冠に輝いた横浜が、伝統校の重みをみせつけた。
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