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2006/04/23(日)
別の少年に心変わり、被害者がブログで告白
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岐阜県中津川市のパチンコ店空き店舗内で、近くの飲食店経営清水恵子さん(40)の長女、直(なお)さん(13)(同市立第二中学2年)が他殺体で見つかった事件で、直さんはインターネット上に開設したブログ(日記形式の簡易ホームページ)で、逮捕された少年への思いなど事件に巻き込まれる前までの出来事を記していた。(http://pr3.cgiboy.com/S/4093207)
記述はいずれも断片的だが、別の少年に心が移っていった経緯も触れており、少年が凶行に及んだ背景を探る上での手がかりとなりそうだ。
直さんがブログを開設したのは今年1月。以来、ほぼ毎日、その日の出来事を書き込んでいた。
ブログを始めたころは、逮捕された少年の名字に「様」を付けた呼び名がたびたび登場し、一緒にカラオケに行き、「ちょーなかよぴっ」などと仲の良さをうかがわせていた。
しかし、「(少年とは別の男子から制服の)ボタンをもらえたから、めっちゃうれしい」と、ほかにも好きな男子がいたような記述もあった。
今月に入ってからは、別の少年の名前を挙げて、「なんで好きになっちゃったのさ―」と、心境に変化が生まれたことがつづられていた。
今月5日付のブログには、逮捕された少年との関係について、「喧嘩(けんか)して〜 仲直りして〜」と、トラブルがあったことをうかがわせていた。
最後の書き込みは、行方不明になった当日の19日未明で、「おやすみ〜」とだけ記されていた。
殺人容疑で逮捕された同市内の県立高校1年の少年(15)は交際のトラブルをほのめかし、「殺すつもりだった」と供述していることが22日、同県警中津川署の特別捜査本部の調べで分かった。
また、所在が分からなかった直さんの携帯電話も少年の供述どおり、現場に隠されているのが見つかった。
■中2女子殺害の高1男子、子供いた
岐阜県中津川市で中学2年の清水直さん(13)の遺体が見つかった事件で、中津川署捜査本部は21日深夜、殺人容疑で交際相手の高校1年の男子生徒(15)を緊急逮捕した。男子生徒は「1人でやった。殺すつもりだった」などと供述している。男子生徒は清水さんと同じ中学を3月に卒業したばかり。2年ほど前から付き合っていたとみられ、捜査本部は交際をめぐるトラブルがあったとみて動機を追及している。男子生徒は別の女性との間に2歳の子供がいた。
調べでは、男子生徒は19日午後6時半ごろ、遺体発見現場の空き店舗3階で、清水さんの頭部数カ所を棒状のもので殴った上、首を布で絞めるなどして殺害した疑い。男子生徒は清水さんの兄と同学年で仲が良かったことから、清水さんも一緒に遊ぶようになり、2年ほど前から付き合っていた。交際上のトラブルがあったとみられ、男子生徒は「殺すつもりだった」と供述している。
捜査本部は清水さんの交友関係を調べ、男子生徒が浮上。男子生徒は事件後も普段通り通学しており、21日夕、授業終了を待って任意同行を求め、深夜になって犯行を認めたため緊急逮捕した。捜査本部はこの日、男子生徒の自宅など数カ所を家宅捜索。現場検証にも立ち会わせ、空き店舗2階の棚の引き出しに隠したと男子生徒が供述した清水さんの携帯電話を発見した。
捜査関係者によると、男子生徒は取り調べには応じているが「反省の弁は聞かれない」といい「とつとつと口を開く」状態だという。一方、男子生徒に接見した弁護士は「涙を流し『申し訳ないことをした。(清水さんとは)殺害現場で待ち合わせた』と話している。少年が電話し、少女が現場に出向いた。重大な結果になり反省しているようだ」と説明した。
男子生徒を知る男子高校生(16)によると、遺体が発見された空き店舗は清水さんが通う中学の生徒らのたまり場になっていたといい「床には(灰皿代わりの)缶が置いてあった」という。
清水さんは飲食店経営の母恵子さん(40)と兄(15)の3人暮らし。19日午後5時半ごろ、現場から約1キロ離れたスーパーで同級生と別れた後、わずか1時間後に殺害されており、捜査本部は男子生徒が殺意を持って清水さんに会ったとみて、2人の足取りの確認を急いでいる。
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