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2006/04/22(土)
円楽「笑天」卒業 落語も引退へ…歌丸が5代目司会者に
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落語家・三遊亭円楽(73)が日テレ系「笑点」の司会を勇退することが22日、発表された。体調不良のためで、5月14日放送の「笑点40周年だよ!スペシャル!(仮)」をもって卒業する。代役で司会を務めている桂歌丸(69)が5代目司会者として正式に就任。円楽は「これからもう一度(落語を)一席やろうとするのは無理なような気がする」と落語引退も示唆した。病気療養中の林家こん平(63)の代役・林家たい平(41)と、春風亭昇太(46)が大喜利の正式メンバーになる。
「湯上がりの男」「星の王子様」…。様々なキャッチフレーズを生み出した三遊亭円楽が「笑点」を卒業する。5月14日に放送される「笑点40周年だよ!スペシャル!(仮題)」の収録が行われ、次期司会者となる桂歌丸にバトンを託すかのように、最後の大喜利の司会を2人で行った。
円楽は昨年10月に軽い脳こうそくで倒れて、入院。3月末から番組冒頭の案内役として復帰したが、その際「5月まではやる」とその後の勇退を示唆していた。同番組の鈴木雅人プロデューサーは「『大喜利』の司会を実際に見て『これならやれる』と言ってくれると良かったのですが…」と“続投宣言”に期待したが、本人の意思は固かった。
円楽は77年4月に落語に専念したいとして笑点を1度、卒業。3代目司会者の三波伸介が82年に急死し、4代目司会者として復帰。「ピンチヒッターと思っていたら23年間、驚きました」2度目の“卒業”に「(言葉が)ポンポンと出てこない。とっさの切り替えが出来ないから。歌さん(歌丸)のほうがうまい」と円楽。21日放送から正式に5代目司会者となる桂歌丸は「長持ちの秘けつは一切変えないこと。責任重大ですが、今まで通り変えずにやりたい」と円楽の意向を引き継ぐ気構えを見せた。
さらに高座復帰の可能性を聞かれた円楽はNHKから「特選落語集」のDVDが28日に発売されることに触れ「日ごろ、これっ!という噺(はなし)をやっているので、噺家・円楽の落語はDVDで見ていただくとして、実際にやるには歯も治療しなきゃならない。これから一席やろうとするのは無理なような気がする」と落語からの引退を示唆した。
東西合わせて600近い噺を暗記しているという当代きっての名人・円楽。関係者は「あの人はプライドが高いので(高座で)間違えたりするのを嫌がるのでしょう」と話すが、あの名人芸が封印されるのはあまりにも惜しい。
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