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2006/03/09(木)
「父に恨み」東京・世田谷の放火、14歳長男を逮捕
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東京都世田谷区のマンションで9日未明、2階1室から出火し、同室に住む男性(40)と妻(40)が重傷、生後2か月の長女が死亡した事件で、警視庁少年事件課は同日夜、同区立中学2年の長男(14)を現住建造物等放火の疑いで逮捕した。
調べに対し、長男は容疑を認めたうえで、「日ごろから学校に行けと言われたので、父親が嫌いだった。恨みを晴らすために、火を付けた」などと供述しており、同課で、放火に至った詳しい経緯などを調べている。
調べによると、長男は同日午前1時30分ごろ、自分の部屋にあったマンガ本に火を付け、その上に毛布をかぶせるなどして、同室を約30平方メートル焼失させた疑い。
同課の調べでは、長男は父親と前妻(38)との間の子どもで、昨年末までは実母と都内で生活していたが、不登校の状態で家庭内で暴れることもあった。今年1月に父親に引き取られ、世田谷のマンションに転居後、転校したが、朝起きられずに、父親から「学校へ行け」としかられることがあったという。
長男は8日朝も寝過ごして、父親からしっ責され、いったん外に出た後に昼ごろ帰宅して、再び怒られた。昼過ぎ、自宅近くのコンビニエンスストアでライターを購入した後、登校したといい、「9日未明に3人が寝ている姿を見て(放火を)決意した」という。
また、長男は「(事態が)大きくなったが、特に思うことはない」などとも話している。
近くの住民によると、出火直後、外に逃げ出した母親は焼けただれたパジャマ姿のまま、燃えている部屋を指さし、「子供が中にいる」と叫んでいたという。
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