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2006/03/30(木)
村岡元官房長官に無罪判決…1億円ヤミ献金事件
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日本歯科医師会(日歯)側から自民党旧橋本派への1億円ヤミ献金事件で、政治資金規正法違反(不記載)の罪に問われた村岡兼造元官房長官(74)の判決が30日、東京地裁であり、川口政明裁判長は無罪(求刑・禁固1年)を言い渡した。
村岡被告が不記載を決めたとする同派政治団体「平成研究会」(平成研)の滝川俊行・元会計責任者(57)(有罪確定)の証言について、川口裁判長は「不自然で到底信用できない」と述べた。
国会議員経験者の無罪判決は、リクルート事件で受託収賄罪に問われた藤波孝生元官房長官に対する1994年の東京地裁判決(最高裁で有罪確定)以来。
判決は、2001年7月、東京都内の料亭で日歯側から1億円の小切手が提供された際、橋本竜太郎元首相(68)、青木幹雄・自民党参院議員会長(71)、野中広務・元同党幹事長(80)が同席していたことや、翌年、滝川元責任者が1億円を記載しない収支報告書を総務相に提出したことを認定した。
その上で、村岡被告と滝川元責任者の共謀が成立するかどうかを検討。検察側立証の柱で、「村岡被告が02年3月13日の派閥幹部会で、1億円の領収書を発行しないとの意見をとりまとめた」とした滝川元責任者の証言について、「無視できない変遷が見られ、虚偽を述べている可能性がある」と、信用性を否定した。
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