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2006/03/02(木) 久世光彦さん急死 2日朝に突然倒れる 70歳、虚血性心不全
テレビドラマ「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」などの演出で知られる一方、1994年には山本周五郎賞も受賞した作家で演出家の久世光彦さんが2日午前、虚血性心不全のため東京都世田谷区の自宅で死去した。70歳だった。久世氏は1日も普段通り仕事をこなしていたが、この日朝になって体調が急変したという。関係者は突然の訃報(ふほう)に深い悲しみに包まれた。通夜は6日、葬儀・告別式は7日に営まれる。

 故向田邦子さんとのコンビで「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」など幾多の名作を送り出してきた演出家の旅立ちは、あまりにも突然だった。

 関係者によると、久世さんは1日もいつも通り仕事場へ向かったという。夜には女優・田中裕子(50)らと次回作の打ち合わせをして帰宅した。特に体調不良を訴えることはなかったが、朝になって急変。家族が倒れている久世さんを見つけたが、既に手遅れだった。

 酒はほとんどたしなまず、大病を患ったことはないが、一日に70〜80本を吸う愛煙家。両切りたばこの「ピース」をこよなく愛し、手元から離さなかった。

 最近はろれつが回らないことがあり、入院を勧められていたが、仕事への意欲は旺盛。俳優・森繁久彌とコンビを組んだ週刊新潮の人気連載「大遺言書」は最新号で189回を数え、入院も仕事を理由に断っていたという。

 今秋公開予定のオムニバス映画「ユメ十夜」の第1話のシナリオを執筆した後は、エッセイスト、リリー・フランキーさん(42)の「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」の映像化に奔走。昨年、女優として2人目の文化勲章受章者になった森光子(85)との代表作「時間ですよ」の平成版の構想も着々と練っていた。

 「時間ですよ」ではお茶の間に女湯を初めて登場させ、ヌードシーンは番組の名物に。「ムー一族」ではドラマに生放送を織り込んだ。それまでのテレビの常識を打ち破る斬新なアイデアで一時代を築き、樹木希林(63)、岸本加世子(45)、浅田美代子(50)、天地真理(54)らを人気者に育てた。

 自他ともに認める「盟友」の向田さんが飛行機事故で亡くなった後は、向田さんの世界観を継承する唯一の存在として向田作品を次々と映像化。「書くと撮りたくなる。撮ると書きたくなる」と小説やエッセーも精力的に発表し、直木賞候補に挙げられたこともあった。

 この日、都内の自宅に弔問に訪れた俳優の左とん平(68)は「いい顔をしてました。本人も死んだことを気付いてないんじゃないかな」とつぶやいた。希代の演出家は、その気配を誰にも知らせることなく、そっと天国へ旅立った。

 ◆久世 光彦(くぜ・てるひこ)1935年4月19日、東京都生まれ。東大文学部美術史学科卒。60年にTBSに入社。「時間ですよ」「ムー」「寺内貫太郎一家」などを手掛けた。名物プロデューサーと言われた。79年に独立し制作会社「カノックス」を設立。テレビだけでなく舞台演出にも活動の場を広げた。文筆家としても知られ、小説「一九三四年冬―乱歩」で94年に山本周五郎賞を受賞。98年には紫綬褒章を受章した。

◆森繁悲し…盟友また逝く

 久世さんと親交の深い俳優の森繁久彌(92)には、まだ久世さんの死は知らされていない様子。関係者によると、この日は自宅で一日を過ごしたそうで、久世さんの死を知るとショックを受けることは間違いなく、体調を考えて事実関係を伝える意向だという。森繁が語り、久世さんが文章をまとめていた週刊新潮の連載「大遺言書」は3月9日号で189回。同誌は「今後のことは未定」としている。

 また「寺内貫太郎一家」に出演した女優の加藤治子(83)も、ショックを受けているようで、関係者は「混乱してコメントできない」と話していた。


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