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2006/03/17(金) メキシコ奇跡演出!渾身8人リレーで米国下す
メキシコが日本をアシスト!! 野球の国別対抗戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、メキシコが2−1で米国を下す大番狂わせ。このため、絶望的と思われた日本代表が米国、メキシコと1勝2敗で並び、失点率の差で奇跡の準決勝進出を果たした。文字通り、エンゼルスタジアムの天使がほほ笑んだ。

 これは、もうアナハイムの奇跡としかいいようがない。

 米国先発は引退騒動の渦中にいる現役最強右腕、ロジャー・クレメンス。圧倒的な戦力差で、普通に勝てば準決勝進出の米国が、すでに2次リーグ敗退が決定していたメキシコに足元をすくわれた。まさに、日本へ棚ボタをもたらしたのだ。

 力でねじ伏せて準決勝進出をもぎとろうとするクレメンスに対し、メキシコは、まるで人が変わったような奮闘ぶり。先発のペレスが踏ん張ると、メキシコは渾身(こんしん)の8人リレー。

 米国の主砲、アレックス・ロドリゲスを無安打に抑えるなど、米国のドリーム打線を、わずか4安打1失点に抑えきった。1点差の九回には一死一、二塁の絶体絶命のピンチを迎えたが、米国6番ウエルズを併殺に打ち取り、1次リーグでの好調を思いだしたように、2次リーグ初勝利。3万8000人のファンの前で、ウイニングランまでしてみせた。

 この日、2次リーグで不調だったメキシコ選手が生まれ変わったような活躍をみせたのは、一昨日の日本戦の敗戦で、準決勝進出の望みが断たれ、十分な休養を取ったから。実は、前日の15日は練習日にあてられていたが、これを取りやめ、チーム全員が、家族を伴って球場近くにあるディズニーランド・リゾートに出かけた。

 「まだ、準決勝進出の可能性はあるのだろうか。いや、多分無理だろう。じゃあ、みんなでゆっくり休もうじゃないか」。休暇は選手が全員で賛成だった。ただ、予想外の休日は、想像以上の効果をもたらした。

 また、メキシコ選手の大きなモチベーションとなったのが、豪腕クレメンスとの対戦だったことか。さらに三回にバレンズエラの右翼ポール直撃のライナーが二塁打と誤審され、闘志に火がついたのだ。

 メキシコのエストラダ監督は、「とてもすばらしく、重要で、興味深い経験となった大会だ。最後にすばらしい勝利を挙げることができた。あの二塁打判定の後、選手たちは集中した。球場全体が本塁打だと思ったはずだけど唯一、審判だけがそう思っていなかった」と静かに試合を総括している。

 その一方で、結果として、日本の準決勝進出をアシストしたことには、「勝ち抜きルールのことはあまり深く考えず、いい試合をすることだけを考えていた」とも。

 日本の準決勝進出にはメキシコが2得点以上する必要があった。それを実現したメキシコに、日本の野球ファンはどんな感謝を表すのだろうか。

 よもやの2次リーグ敗退となった米国のマルチネス監督は、「きっと選手たちはクラブハウスでがっくりしていることだろう。とにかく、きょうは打線の爆発がなく、打てなかったことにつきる。メキシコだけでなく日本、韓国と非常に質の高い投手陣とあたるとそうは打てないもの。脱帽するしかない」とショックを隠せなかった。

 また、クレメンスは会見をキャンセルし、「すばらしい大会に参加できたことを光栄に思う。体調もよく、熱い戦いができた。さようなら」などという意味深なコメントを残して球場を去った。

 18日に行う1組の準決勝は、日本は2連敗中の韓国と今大会3度目の対決となる。先発は日本が上原(巨人)。韓国は徐(ドジャース)。棚から落ちてきたチャンスに、3度目の正直か、それとも2度あることは3度あるとなるのだろうか。


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