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2006/03/16(木)
国別対抗野球 日本、韓国に敗れる 1勝2敗に
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野球の国・地域別対抗戦「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」は15日、2次リーグ2試合を行い、1組の日本は当地のエンゼルスタジアムで、韓国に1−2で敗れた。日本は1勝2敗で2次リーグを終了。準決勝進出は16日の米国・メキシコ戦の結果に持ち越された。韓国は3連勝で準決勝進出を決めた。 メキシコが勝てば、日本と米国を含めて3チームが1勝2敗で並び、3チーム間で失点率の低いチームが準決勝に進む。米国が勝って2勝1敗となれば韓国とともに準決勝に進み、日本の敗退が決まる。 日本は二回、里崎(ロッテ)の右前打で二塁走者の岩村(ヤクルト)が本塁をついたが、好返球でタッチアウト。互いに無得点のまま終盤戦に入った。韓国は八回、李鐘範の適時打で2点を先取。日本は九回に西岡(ロッテ)のソロ本塁打で追い上げたが、及ばなかった。 2組は、キューバが4−3でプエルトリコの追い上げをかわして2勝1敗とし、準決勝進出を決めた。
■声を荒げるも「何をやったか覚えていない」
イチローが珍しく、2度も声を荒げた。
8回1死、キム・ミンジェの打ち上げたライトファウルフライ。フェンス際、イチローはフェンスとの距離を測りながら、落下地点に入る。「捕った」かに見えた打球はわずかに届かなかった。 直後、イチローは言葉にならない怒号を挙げる。フェンス際に陣取った韓国人ファンは、それを挑発ととり、イチローに向かって激しいブーイングを浴びせ返した。 イチローは、「何をやったか覚えていない」と言うが、捕球できた可能性があったかと問われ、「ありました」。結果的にあの打者が四球を選び、先制点。イチローはゲームの流れが韓国に傾きつつあることをあのプレーで悟り、悔しさを爆発させたのかもしれない。
2度目は、ゲームセット終了直後。多村が空振り三振に倒れると、マウンド上では、韓国チームが歓喜の輪を作る。イチローはそのとき、グラウンドから顔をそらし、ダッグアウトの壁に向かって、叫んだ。 その悔しさを試合後も隠さない。 「僕の野球人生の中で、もっとも屈辱的な日です」 それでも、ダッグアウトから韓国チームのビクトリーラン、翻る太極旗を目に焼き付けた。「不愉快」と思いながらも……。
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