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2006/02/27(月)
台湾総統、「一つの中国」目標指針の廃止を発表
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台湾の陳水扁総統は27日、中国との統一を最終目標にした「国家統一綱領」と、総統府直属の諮問機関「国家統一委員会」の運用を終了すると発表した。
「一つの中国」を前提にした対中政策指針を事実上廃止したもので、中国は強く反発している。
同綱領は、1991年、李登輝・国民党政権が策定したもので、中台を対等な政治実体として、「交流」や「敵対状態終結」など、統一に向けた段階的道筋を明記している。独立志向が強い陳政権が2000年に発足してからは、実質的に機能停止状態にあった。
陳総統は、同綱領の運用終了について、「台湾住民の自由な選択権を守るためだ」と説明した。
中国共産党台湾工作弁公室は26日に発表した声明で、この問題での陳政権の動きに対し、「陳水扁は『台湾独立』活動をエスカレートさせ、台湾海峡地域の深刻な危機を招いている」と名指しで非難していた。
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