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2006/02/21(火)
藤岡琢也「渡鬼」降板…代役起用へ
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俳優・藤岡琢也(75)が肺炎のため、4月6日スタートのTBS・MBS系ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」(木曜、後9・00)の第8シリーズを降板することが21日、分かった。同ドラマの石井ふく子プロデューサーから発表された。藤岡は同ドラマでは15年間にわたって5姉妹の父・岡倉大吉を演じてきた。ドラマ史上初の代役を立てシリーズをスタートさせる。 藤岡が都内の病院で倒れたのは14日。持病の糖尿病のため、昨年3月から週3回の人工透析を受けていたが、この日は病院で体の不調を訴え、そのまま入院。熱が急激に上がるなどしたため、検査したところ肺炎と診断された。18日の時点で医師からは「いつ復帰できるとは言えない」と告げられ、20日になって正式にドクターストップがかかった。 意識もあり、命に別条はないものの、心配なのは藤岡が若いときに結核で左肺を摘出していること。現在も熱が上がったり下がったりする状態が続いており、透析を続けながら無菌室で点滴を受けている。右肺が完治するまで療養することになるという。 すでに脚本は藤岡の出演を前提に第14話まで完成しているが、制作サイドでは「一番大事なのは藤岡さんの生命」と俳優の交代を決断。今後約1週間で代役を決め、3月中旬から新しい俳優で「岡倉」の場面の撮影に入る。 石井プロデューサーは「2月にお会いした時も『脚本いただきました。頑張ります』と言ってらした。本当に辛い」と番組開始以来初の役者交代に苦渋の表情。泉ピン子ら他の出演者も「お父さんに元気になってほしい」と回復を祈っているという。藤岡には降板は知らせておらず、病状が落ち着いてから医師が告げる予定となっている。
■代役は宇津井健さんが有力
代役については、宇津井健(74)が有力だが、「あと10日間くらいで決めたい」(石井氏)といい、藤岡が復帰しても、大吉役は新キャストがそのまま引き継ぐことになりそう。
「渡鬼」は1990年に放送が開始。99年2月に、大吉の妻役だった山岡久乃さんが死去した時には、ドラマでも旅先で急死した設定に変えたが、役者の途中交代は初めてとなる。
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