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2006/02/20(月)
山手線・外回り レール沈下し運転見合わせ 走行中横揺れ
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20日午前7時ごろ、東京都港区東新橋のJR山手線外回りの新橋−浜松町駅間で、走行中の列車の運転士が、通常時とは異なる大きな横揺れを感じた。後続の13本が速度を落として走行を続けたが、同様の揺れがあったため、同7時55分から同線外回りの運転を一時全面的に見合わせた。 復旧作業と路線点検などをし、約3時間後の同10時45分ごろ復旧したが、16本が運休、通勤途中の会社員ら約11万2000人が影響を受けた。乗客が並行して走る埼京線や京浜東北線に回り、東京駅の同線ホームは一時混雑した。両線にも最大30分の遅れが出た。 JR東日本の係員が確認したところ、揺れがあった部分の両側のレールが約15メートルにわたり最大2センチ程度沈下していた。このためレールの下に砕石を詰めるなどした。同社によると、現場は盛り土上で、その下の地中にトンネルを新設する工事を20日早朝まで実施していた。この工事が何らかの影響を及ぼしたとみて詳しく調べている。 JR東京駅の山手線外回りホームでは、運休を知らず車内で出発を待つ乗客の姿もあった。構内放送などで運休を知り、慌てて向かい側の京浜東北線の車両に乗り込む人もいた。 東京駅で乗り換え、有楽町駅に向かう途中だった千葉県習志野市の無職、穴山孝さん(63)は「止まっていることに気づかなかった。もっと案内を分かりやすくしてほしい」。 秋田市から上京してきた主婦(49)は東急東横線に乗るために渋谷に向かう途中で、都内の路線図を見つめ続けた。「東京へ着いたら山手線が止まっていて困りました。東京に来る時は山手線しか乗らないので、どうやって渋谷に行けばいいか分かりません」と困惑した表情を浮かべた。 ◇大学入試も直撃 山手線の不通は大学入試にも影響した。20日は早稲田大政治経済学部、慶応大環境情報学部など都内の大学で入試があり、各大学は遅れてきた受験生を別室受験させるなどして対応した。
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