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2006/02/01(水)
プロ野球 １２球団キャンプイン ロッテは豪州で海外始動
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プロ野球は１日、１２球団がキャンプインした。昨年は全球団が国内スタートだったが、今年は２年連続日本一を目指すロッテがオーストラリア・ジーロング市で８年ぶりに海外始動。
今季はパ・リーグのオリックスと楽天、セ・リーグのヤクルトと巨人、広島の計５球団で新監督が誕生した。球界最年長の楽天・野村克也、選手兼任となったヤクルト・古田敦也両監督のチーム作りの手腕も注目される。
清原和博、中村紀洋両内野手の強打者２人を迎えたオリックスは宮古島で出発。期間中にＯＢのイチロー外野手（マリナーズ）が来訪する予定だ。昨年のセ覇者、阪神は沖縄・宜野座で日本シリーズ４連敗の雪辱を期す。
オープン戦は２５日から始まる。
○…気温が２０度近くに上がった沖縄・宮古島で始動したオリックス。選手はホテルで軽く体操をした後、宮古島市民球場へ。本格的な練習に入る前に、中村監督が「（昨年１２月に亡くなった前監督の）仰木さんの冥福を今一度祈ろう」と声を掛け、全員で黙とう。球場には半旗が掲げられた。
注目は、戦列に加わった清原と中村の大砲２人。例年の倍以上に膨れ上がった報道陣の見守る中、２人は早速、新しいユニホーム姿でシートノックを受けるなど、軽快な動きを見せていた。
○…ロッテはあいにくの小雨模様の中でのキャンプイン。しかし気温は２２度（午前１０時現在）と暖かく、選手たちはウオーミングアップをはじめると、すぐに汗ばみ始めた。この日はキャンプ初日を記念してジーロング市のピーター・マクマリン市長が始球式を行い、バレンタイン監督が構えるミットに向けて白球を投げ込んだ。また、原住民に伝わる伝統舞踊も披露され、歓迎ムードに包まれた。
〇…西武がキャンプを張る宮崎・南郷町の南郷スタジアムでは、朝方まで降っていた雨も練習開始直前にあがった。恒例の町の歓迎式では、伊東監督とともに新選手会長の松坂がチームを代表して花束を受けた。さらに「（優勝を逃した）昨年の雪辱を果たすための１年が始まりました。選手は応援があればいっそう頑張るので、たくさん球場に見に来てください」とそつのないあいさつも。昨年は雪に見舞われたが、今年は午前１０時半で気温１６度。暖かいキャンプインに、選手もはつらつとスタートした。
○…楽天は曇りで気温１８度ながら、風速７メートルの強風が吹きつける中、午前１０時前から沖縄・久米島球場で練習スタート。野村監督は開始約１０分前に球場入り。選手時代の背番号「１９」をつけて登場すると「似合わないかな」と苦笑い。開始から１０分ほどしてグラウンドに姿を現すと、「これから選手の顔と名前を覚えるのが大変だ」と早速ぼやき。だが、前夜の雷雨にもかかわらず、水がすっかり引いたグラウンドを見つめ、「地方だからどうなるかと思ったが、想像以上に立派な球場だ」と安堵（あんど）の表情を浮かべた。
〇…ヤクルトは午前９時半、浦添市役所での激励式に出席した。指笛や太鼓でにぎやかに幕を上げた式で、古田兼任監督は「新しいチームになって、日本一を目指して頑張っていきます」とあいさつ。この後、チームは浦添市民球場に移動し、屋内練習場でウオーミングアップを開始。大リーグのメッツから古巣に復帰した石井一、メッツからフリーエージェントになってヤクルトの入団テストを受ける高津はやや緊張した面持ちで体をほぐした。２９年ぶりのプレーイングマネジャーに就いた古田兼任監督も、選手と同じメニューを精力的にこなした。
○…巨人は午前９時すぎから宿舎近くの宮崎・青島神社を参拝。今季からデザインが変更されたユニホームに袖を通した選手たちは必勝祈願した。前日から降り続いた雨の影響でグラウンドの状態が悪く、室内練習場でのキャンプインとなったが、原監督は「雨が降っても施設が充実しているので心配していない」。チームプレー重視の原監督らしく、初日から異例の投手と野手の連係プレーも行った。
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