|
2006/02/28(火)
堀江メール 永田議員が謝罪会見 半年間の党員資格停止へ
|
|
|
民主党の永田寿康衆院議員は28日午後、ライブドア事件をめぐる「送金メール」問題について、国会内で記者会見した。永田氏は「しんぴょう性について十分な調査が進まないまま質問に至った」と認めたうえで「私の質問で迷惑をかけ、国会を混乱させお詫び申し上げる」と謝罪した。自らの進退については「鳩山由紀夫幹事長に一任しており、判断に従う」と述べた。党は永田氏に議員辞職は求めず、半年間の党員資格停止処分とする方針。 永田氏は、ライブドア前社長の堀江貴文被告が武部勤幹事長の二男への送金を指示したと指摘されるメールを国会で取り上げたことについて「間違いなく真正と確信した」と釈明。理由として(1)情報提供者との間を仲介した記者に全幅の信頼を置いていた(2)記者によると、情報提供者はライブドア関係者で送金にかかわっていた(3)銀行口座情報も記者から提供されたの3点を挙げた。 経過については2月1日にメールの情報を聞き、6日にメールのコピーを入手。8日ごろに野田佳彦国対委員長、11日に前原誠司代表に報告し16日に衆院予算委員会で取り上げたと説明した。メールに記されている送信者と受信者が同じということは「質問当時知らなかった。仲介者からfromは堀江氏のアドレス、toは情報提供者のアドレスと説明を受けた」と認めた。「情報提供者は困惑しており、面談するには至らなかった」と述べ、直接の接触はしていないと明かした。 また、武部氏や武部氏の二男への謝罪については「十分な調査もなく質問し、名前を挙げて追及したことを大変申しわけなく思っている」と述べ、謝罪した。しかし、虚偽情報と認めるかについては「全くの事実無根か、一定の事実を含んでいるのかは現在も調べが残されている」と述べ、明言を避けた。議員の進退についてはいったん辞意を伝えたと説明したが、今後については「鳩山氏に一任」と繰り返した。
■送金メール 小泉首相 民主党、前原代表の会見を批判
小泉純一郎首相は28日、民主党の永田寿康衆院議員の謝罪会見をはじめとした対応について「民主党、前原(誠司)代表には、もっとしっかりしてもらいたい。何をおわびしているのか、何が申し訳ないのかよく分からない会見だった」と厳しく批判した。首相官邸で記者団の質問に答えた。 首相は永田議員の謝罪会見での記者とのやり取りをテレビで見たといい、「答弁を聞いていて、何を考えているのか分からなかった」と酷評。前原代表が辞任しなかったことには「民主党が考えることだからそれはそれでいい」と述べた。 自民党の武部勤幹事長も28日夜、「民主党も永田さんも、何を反省し、誰に謝罪すべきかまったく分かっていない。極めて遺憾だ」と強く批判。二男が刑事、民事両面で訴訟を検討していることを明らかにした。
|
|
|
|