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2006/12/03(日)
<子ども遺体写真>遺族が告訴 無断掲載の教諭は自宅待機
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東京都あきる野市に住む小学校教諭の男(33)が、交通事故死した子ども6人の写真をインターネットのホームページ(HP)上に無断掲載していた問題で、男は今年6月に愛知県警に著作権法違反容疑で事情聴取を受けた際に、勤務している羽村市内の小学校に対し「捜査中」を理由に具体的な説明を拒み、書類送検後も教壇に立っていたことが分かった。学校側は先月27日に外部から指摘を受けるまで、具体的な内容を把握しておらず、今月1日になって男を自宅待機とした。 無断掲載された遺族は4日午前、警視庁に侮辱と児童ポルノ処罰法違の両容疑での告訴状などを提出した。遺族らは「子どもの遺体写真などに興味を示す男が、児童を前に教壇に立っていること自体が問題だ」などと憤りをあらわにした。 男は名古屋市緑区の保育園で02年9月、屋上駐車場から落下した車の巻き添えになり死亡した片岡樹里ちゃん(当時3歳)の母親が作成したHPから、無断転用して自分のHPに掲載。遺族の感情を害するようなコメントを付けていた。 遺族からの相談を受け、愛知県警が今年6月に男を任意で事情聴取した。学校側の説明によると、男はその際に電話で校長に報告したが、「捜査中なので具体的な内容は言えない」と説明していた。 男は同県警から9月に書類送検されたが、東京の片山隼君の父、徒有(ただあり)さん(50)ら遺族側が、男が交通事故のほか、虐待や災害で死亡した子どもの裸を含む遺体写真などを大量に掲載したHPも制作していたことを突き止めた。学校側は先月27日に外部から指摘を受けてようやく、男から具体的な事実確認を始めた。 同校校長は「他人の映像を自分のHPに掲載したとは聞いていたが、遺体の写真を掲載していたことまでは把握できなかった。対応が甘かったと言われても仕方がない」と話している。
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