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2006/12/27(水)
<台湾>地震で国際電話やインターネット通信に障害
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台湾南部で26日夜に発生した地震で台湾から南に延びる海底ケーブルが損傷し、東南アジア各地や日本で国際電話やインターネット通信がつながらなくなったり、通信速度が極端に低下する障害が発生した。 台湾の大手通信会社「中華電信」によると、海底の国際通話用ケーブル2本と通信用ケーブル2本が損傷した。台湾から日本へは本来のサービス能力の11%、米国へは40%、中国へは10%、東南アジアは2〜15%しか提供できていない。復旧には2〜3週間かかる見通しという。 この影響で日本では法人向けのデータ通信でNTTコミュニケーションズ約200回線、KDDI約290回線、ソフトバンク約40回線が利用できなくなっている。 日本の携帯電話を海外でそのまま使うサービスも、NTTドコモは台湾とシンガポールで利用できず、ソフトバンクモバイルも中国など14カ国で利用できなくなった。KDDI(au)では海外用レンタル携帯電話が使えなくなった。 一部のインターネット専業証券でもトラブルが起きた。ロイター社から情報提供を受けている楽天証券、SBIイー・トレード証券では27日午前10時45分ごろから株価情報などの更新が停止。松井証券は、中国株の取引画面が表示されなかったり、表示に時間が掛かるなどの障害が発生した。 英銀最大手HSBCグループの香港上海銀行東京支店は同日、香港・日本間の送出金や、ネットバンキングサービスなどができなくなっていると発表した。 フィリピンの地元メディアによると、同国大手通信会社4社の国際通話は同日、ほとんどつながらない状態が続き、ネットの通信速度も極端に低下した。インドネシアでも同様の影響が出た。
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