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2006/11/07(火) <竜巻>北海道佐呂間町で9人死亡、負傷者23人
7日午後1時20分ごろ、北海道佐呂間町の若佐地区で竜巻とみられる猛烈な突風が発生、付近の国道333号「新佐呂間トンネル」工事を請け負っていた大手ゼネコン「鹿島」(東京都港区)など3社の共同企業体(JV)のプレハブの工事事務所や宿舎、一般住宅などを次々になぎ倒した。北海道警と北海道庁によると、倒壊した建物の下敷きになり、9人が死亡、負傷者は23人(重体1人、重傷6人、軽傷16人)で、病院に収容された。気象庁によると、竜巻の被害としては、統計のある1971年以降、最悪の死者数となる。被害状況などから、専門家は、藤田スケール(F)2〜3の国内最大規模の竜巻だった可能性を指摘している。
 道警や住民などによると、竜巻は、死者が集中した若佐地区の工事事務所から南西約300メートル地点の付近で発生。竜巻自体の幅は十数メートル程度、南西から北東方向に通り抜けていったとみられる。被害は、最大幅100メートル、長さ約800メートルの範囲に及んでいる。9人の死因はいずれも脳挫傷だった。
 道のまとめによると、建物被害は、全壊33棟(住宅15棟、事業所など18棟)、半壊8棟(すべて住宅)、一部損壊21棟(住宅14棟、事業所など7棟)。突風で電柱が倒れ、若佐、栄、啓生(けいせい)地区など510世帯、北見市留辺蕊(るべしべ)町で120世帯の計630世帯が停電となった。
 気象庁のデータによると、活発な積乱雲が南西方向から時速約60キロで移動し、竜巻が発生した時刻の午後1時20分ごろに、ちょうど現場の真上にあった。同庁は、寒冷前線の通過に伴い発達した積乱雲が原因となって竜巻が発生した可能性が高いとみている。
 新佐呂間トンネル(全長4.1キロ)工事は、北海道開発局が発注し、04年12月に着工。JVは鹿島のほか▽地崎工業(札幌市)▽宮坂建設工業(帯広市)で構成され、現場では3社のほか、下請け会社の作業員が働いている。
 発生当時、工事事務所2階では会議をしており、死者は事務所や宿舎内にいた工事関係者に集中している。
 同町を移動中の乗用車内で竜巻を目撃した北見市の会社員、久保木光弘さん(52)は「強風で車が揺れると右側から突然、空高くそびえた真っ黒な竜巻が現れた。ゴーという低い音で、約100メートル先の住宅をなぎ倒したり、電柱を倒しながら左側に移動していった。屋根がはがされたり、竜巻の中に自動販売機や家具が浮いているのが見えた」と語った。
 ◆死亡した方々
 鹿島と道警によると、死亡した9人は次の方々。
 ▽鹿島 恵庭市恵み野西6、橋本義信(はしもとよしのぶ)さん(52)=新佐呂間トンネルJV工事事務所副所長、北見市北進町1、花田真州(はなだまさくに)さん(34)=同事務所工事課長代理▽地崎工業 札幌市東区北12東15、山本直純(やまもとなおずみ)さん(37)▽宮坂建設工業 幕別町寿町、小助川亮一(こすけがわりょういち)さん(33)▽阿部工業 留萌市五十嵐町1、上平泰寛(うえひらやすひろ)さん(42)、秋田県大館市、高橋幸治(たかはしゆきはる)さん(54)▽岸組 北見市若葉2、佐藤義人(さとうのりひと)さん(29)▽佐呂間トラック・佐呂間町幸町、畠沢清美(はたざわきよみ)さん(40)▽ケー・エフ・シーマスディック 札幌市北区屯田7の5、野沢耕一(のざわこういち)さん(35)


■「仕事大好きだったのに…」=娘の結婚間近の人も

「仕事大好きな人だったのに」「娘の結婚を楽しみにしていた」−。竜巻災害で死亡した工事関係者9人の遺体が安置された佐呂間町永代町の佐呂間町民センター。雨がしとしと降る中、次々と遺族が訪れ、悲しみの対面をした。
 遺族と会った高橋はるみ北海道知事によると、亡くなったある男性の妻は「仕事が大好きな人だったのに」と突然の悲報に肩を落としていた。
 中には、娘が結婚間近だった人も。遺族の1人は「娘の結婚を一番楽しみにしていたのに」とショックを隠しきれない様子で、知事はただお悔やみの言葉を伝えるしかなかったという。


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