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2006/11/03(金)
側溝ふた盗み転売、3兄弟ら4人逮捕
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横浜市などで側溝のふたが相次いでなくなった事件で、神奈川県警は3日、窃盗の現行犯で横浜市鶴見区の左官業・児玉哲也容疑者(33)ら3兄弟を含む、男4人を逮捕した。神奈川県内では9月下旬から相次いで側溝のステンレス製のふたがなくなり、約270枚(550万円相当)が盗まれていた。児玉容疑者は「30回ぐらい盗んだ。全部で100万円ぐらい売れた」と供述しているという。
連続して側溝のふたが盗まれる怪事件は、“横浜キャッツ・アイ”の仕業だった。逮捕されたのは哲也容疑者の弟の左官業・児玉泰久(32)と無職・公彦(25)の両容疑者。そして左官工の男(24)だ。
調べでは3日午前零時20分ごろ、川崎市麻生区のマンション駐車場出入り口で、児玉3兄弟ら4人が、グレーチングと呼ばれる側溝のふた(長さ約1メートル、幅約30センチ、重さ約17キロ)のボルトを外し、6枚(9万円相当)を車に積み込むのを張り込み中の捜査員が見つけた。
3兄弟らは哲也容疑者が運転するワゴン車で逃走したが、約40分後に東京・世田谷区の東名高速上り線で、あえなく捕まった。
4人は「売れば金になった。30回ぐらいやった」と供述。県警によると、ふたは1キロ当たり約150円でリサイクル業者に転売し、約100万円ほど売り上げていたという。
無職の公彦容疑者を除き、3人は哲也容疑者を親方とした左官仕事の同僚。現場に向かう際など、さびにくく美観が保てるステンレス製の側溝を設置したマンションなどに目を付け、深夜のお忍びを繰り返していたとみられる。
動機については、長男・哲也容疑者が「二男の借金の返済を助けてやろうと思った」などと説明。3兄弟の固いきずなが誤った方向に進んでしまったようだ。なお4人とも過去に窃盗や傷害などの犯罪歴があるという。
横浜市港北区で9月末、ふたが盗まれた現場近くで哲也容疑者の車が目撃され、県警が捜査していた。神奈川県内では、9月下旬から同様の事件が39件相次ぎ、被害はおよそ270枚、550万円相当に上る。県警は3兄弟らの余罪があるとみて、追及する方針だ。
◆最近の主な珍窃盗事件▼おみくじ2枚 今年7月31日、和歌山県白浜町の熊野三所神社でおみくじ2枚(計400円相当)を盗んだホームレスの男(28)が逮捕。2枚のうち開封した1枚は「大吉」だった。▼マネキン美女 8月29日、福岡県前原市の公民館にあった和服姿のマネキンに一目ぼれし盗もうとした33歳の男を逮捕。「近くで見ると不気味だった」と供述。▼メイド服などコスプレ衣装 10月6日、千葉県柏市で風俗店からメイド服4着やチャイナドレス2着などを盗んだ45歳の男を追送検。「他人に女装姿を見られるのが快感だった」とほかにも約200着の窃盗を自供。▼上履き5000足 10月12日、女子児童の上履きを約200足盗んだとして愛知県名古屋市の男(28)を逮捕。貸倉庫からさらに5000足が見つかった。
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