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2006/11/28(火)
世界男子バレー E組の日本は完敗、5〜8位決定戦に
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バレーボール世界選手権(毎日新聞社など後援)の第16回男子大会第8日は28日、仙台市体育館など2会場で2次ラウンド8試合を行った。E組の日本(世界ランキング10位)はセルビア・モンテネグロ(同4位)にストレートで敗れ、4勝2敗となって、5〜8位決定戦にまわることが決まった。 同組のセルビア・モンテネグロとポーランド、F組でフランスをフルセットの末降したブルガリアがそれぞれ6戦全勝で、4強進出を決めた。 ▽セルビア・モンテネグロ トラビツァ監督 4強入りに向けて、この試合が大事だった。日本はハートのあるチームで、最後まで頑張っていい結果を出して欲しい。 ▽日本・荻野主将(サントリー) このチームは、昨年から一歩一歩階段を上がってきた。メダルや順位など関係なく残り試合も全員で戦い、ステップアップしたい。 ◇攻守とも形作れず 日本のセンター線が、機能不全を起こした。強弱、前後に揺さぶるセルビア・モンテネグロのサーブにレシーブが少しずつ乱れ、セッターが速攻を選択しづらくなったのだ。26日のチュニジア戦では20得点(5セット)を挙げたセンター陣は、この日わずか5得点に抑えられた。 「真ん中(センター)が通らなかったので、サイドは厳しかったと思う」と斎藤(東レ)は苦い顔だ。今大会好調の山本(松下電器)も、この日ばかりはブロックにはね返される場面が目立った。「あれだけサーブで崩されると、日本のバレーは出来ない」と山本は悔しがった。 流れをつかんだ時間帯もあった。第1セット、阿部(東レ)らが計4本のブロックを決めて、逆転。先にセットポイントを握りながら、勝負どころで突き放せなかった。植田監督も、形勢を打開しようと手は打った。守りを固めたり、攻めに打って出たり。しかし、シドニー五輪の金メダルメンバーが多く残る試合巧者は、最後まで大きく揺らぐことはなかった。 「これからはトップレベルとの試合が続く。覚悟を持って戦いたい」と植田監督。8強入りという結果を出した日本だが、改めて世界の上位との差を痛感する一戦となった。 ○…ここまで4勝1敗同士のブラジルとイタリアの対戦は、ブラジルがストレート勝ちして世界ランキング1位の貫禄を示した。エース・ゴドイフィリョらのスピード感あふれる攻撃で、イタリアにつけ入るすきを与えなかった。ゴドイフィリョは「集中力と団結力で戦った。決勝に向けて、一つずつ、真剣に試合に臨む」と、全勝のブルガリアとの次戦を見据えた。 ○…ポーランドが劇的な逆転勝利で、4強入りを決めた。ロシアの高いブロックに苦しんだ第1、第2セットを落としたが、第3セット以後、選手交代から流れをつかんだ。「自分らしいプレーが出来たことが、勝利につながった」とグルシュカ主将。一方、メダルの望みを絶たれたロシアのガイッチ監督は「ノーマークだった選手が出てきて、そこからうまく行かなくなった」と肩を落とした。
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