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2006/11/26(日)
さくら満開!メジャー初V…LPGAツアー選手権リコーカップ最終日
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LPGAツアーCリコーカップ最終日は26日、宮崎県宮崎市・宮崎CC(6445ヤード、パー72)で行われ、前日首位の横峯さくら(20)=サニーヘルス=が、諸見里しのぶ(20)=キヤノン=との最終日最終組の“姉妹対決”に圧勝して国内メジャー初勝利を手にした。6バーディー、1ボギーの67で回り、通算11アンダーで今季3勝目、ツアー通算5勝目を挙げた。諸見里は74と崩れ、宮里藍(21)=サントリー=とともに通算4アンダーで2位。妹分と永遠のライバルを抑えて3年間のシード権を獲得した横峯は海外挑戦をあらためて表明。07年は世界で咲き誇るさくらが見られそうだ。 急カーブを描く横峯の成長曲線に、同じ首位でスタートした諸見里もついていけなかった。いきなりの先制パンチが出たのは1番ミドルだ。2打目をベタピンにつけた諸見里に対して、横峯は約10メートル奥のカラー。一度はピッチングサンド(PS)を手にしたが「高麗芝は難しいから、PSだとよくても1メートル。パターならもっと寄せられる可能性がある」と、パターに持ち替え、見事に沈めてのバーディー発進だ。 瞬時の状況判断と、それを確実に実践できる技術がさえた。9番ロングでも、ラフからの2打目、残り215ヤードという距離で一度は5番ウッドを手にしたが、ボールが浮いた状態にあるのを確認すると「ライがよすぎて5番ウッドだとテンプラの恐れがある」と43インチのドライバーに持ち替え、カラーにまで持っていってのバーディー。2位に7打差をつける圧勝に「技術、メンタルとも成長できたかな」と喜んだ。 6月のベルーナレディースで今季2勝目を挙げた後、モチベーションを保てなくなった。「予選通過すればいいや」と、勝利へのこだわりがない試合が続いた。もちろんこれでいいとは思ってなかった横峯に、最高の刺激を与えてくれたのが宮里の存在だった。 米ツアーから帰国していきなり日本女子プロ、ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで2連勝したライバルの姿に、闘志を取り戻した。「日本の選手の1人として負けたくないと思いました。あれがきっかけになりました」と明かした。 その宮里を抑えてのメジャー初V。来季へ向けて夢も大きく広がってきた。拠点は国内に置き「今季以上の4勝」を目標にしつつも、今回の勝利で得た3年シードにより心おきなく海外へもチャレンジできる。「予選会のことは考えていないが、出場できる米ツアーなどの試合にはどんどん出ていきたい」。世界へ飛躍する大きなステップに瞳を輝かせた。
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