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2006/11/22(水)
小笠原巨人入り「4年」16億円に即答
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日本ハムからFA宣言していた今季パ・リーグMVP、小笠原道大内野手(33)が22日、都内のホテルで巨人と2回目の交渉に臨み、巨人移籍を表明した。4年総額16億円プラス出来高(金額は推定)の条件提示を受けて即答。きょう中に日本ハムへ断りの連絡を入れ、週明けにも正式契約を結ぶ見通しだ。
決め手は「4年」だった。約1時間の交渉の冒頭、清武英利球団代表が4年契約を申し出ると、小笠原は「ジャイアンツにお世話になると思います」と答えたという。
「4年という形で提示していただき、ほぼ、そこで決めました。金額より、次のFAまでしっかり働いてほしいと言われ、うれしかった」と小笠原。FA権を行使した選手は4シーズンで2度目のFAを得ることができるが、その年まで巨人が保証した形。この点で、3年契約を提示したとされる日本ハムを上回った。
小笠原の今季推定年俸は3億8000万円。「(来季以降の)基本年俸は現状維持。(出来高などの)細かい所は後日詰めます。4年という部分に誠意を込めたつもり」と清武代表。先に残留を決めた李承ヨプと同じ、異例の長期契約だが、「長期契約は球団にとってリスクもあるが、何としても彼が欲しい、巨人を救ってほしいという気持ちを込めた。松坂君をはじめとする人材流出で、日本球界は来年危機を迎えるが、(小笠原獲得で)ファンに刺激的なものをお見せできる舞台に立てた」と続けた。
14日の第1回交渉に同席した原監督の姿はなかったが、「すぐに監督へ電話をしたが通じなかった。留守電を聞いたら、大喜びするでしょう」(清武代表)。
また、前回交渉では、清武代表から小笠原本人と、美代子夫人あてに2通の手紙が手渡されたが、今回は小笠原が夫人からの返信を持参。「北海道のファンの涙、歓声という十字架を背負いながらも巨人に溶け込んでいきたいという思いが伝わってきて感動しました」と清武代表。
小笠原は「(巨人は)Bクラスに低迷する中で、『何としても』と、自分を必要としてくれた。自分のレベルを上げるため、他球団で挑戦してみたい気持ちもあった」とも語った。“北のサムライ”が選んだ道は決して平坦(へいたん)ではないが、それも覚悟の上のようだ。
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