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2006/11/20(月)
ドジャースなどが桑田の移籍先に浮上
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ジャイアンツ、ドジャースの2球団が、巨人を退団し米球界挑戦を表明している桑田真澄投手(38)の有力移籍先に浮上した。桑田は20日、「真名カントリークラブ」(千葉・茂原市)でチャリティーゴルフに参加。桑田主催のコンペで、パーティーの席上では参加者に「(2球団の)どちらかに絞ってます」とリップサービスした。10月に右ひじの定期健診で渡米した際には両球団の球場など施設を視察し、球団関係者と接触したことが判明。契約に関してはマイナー契約の可能性が高く、年内中に移籍先が決定する。 桑田がゴルフコンペのパーティーの席上で、移籍先候補球団を絞ったことを明かした。「今年で21年間いた巨人を退団します。来年は米国で挑戦したいと思います。甘くない世界だし、最初はいい契約がとれないかもしれないが、ベストを尽くしていきたいと思います」とあいさつ。さらにボードに「SF」「LA」と書いて、「このうちのどちらかに(移籍先を)絞ってます。この頭文字のチームに行こうかな、と考えてます。違ったら、ごめんなさい」と話したという。 「SF」とはサンフランシスコ・ジャイアンツで「LA」はロサンゼルス・ドジャース。桑田に近い球界関係者は「2球団が(移籍の)有力候補には間違いない状況で、桑田の希望とも合う。ただ現時点では、ジャイアンツの方に傾いているのではないかな」と明かした。実は10月、ロザンゼルスで右ひじ手術の執刀医であるジョーブ博士の検診を受けた際、ド軍の本拠地「ドジャースタジアム」とジ軍の本拠地「AT&Tパーク」を視察。両球団関係者とも極秘接触し、自らの意向を伝えている。 桑田にとっても両球団とは縁がある。巨人は現在ヤンキースと業務提携を交わしているが、99年〜01年までジ軍と提携。当時、井上真二現スカウトをコーチ留学させるなど、球団間の交流は深かった。桑田の米球界挑戦には、巨人もバックアップ。「球団と向こうと僕と3つで話し合う」と巨人の協力を得ながら移籍先を決定する意向だ。球団とジャイアンツのパイプはプラス材料で、「クワタ」の存在を知るジャイアンツ関係者も多く、獲得には前向きだ。 一方、ド軍の日本担当の小島圭市スカウトは94年まで巨人でプレー。1年先輩の桑田の力量を把握し、調査を続けてきた。ただ年齢的な衰えで戦力外となった桑田の力では、メジャー契約は厳しい状況だ。「数チーム話をいただいているところがあるが、詰めて話をしておきたい」とオファーがあること認めた。だがメジャー球団傘下のマイナー契約の可能性が高く、桑田本人も「大金を稼ぎにいくわけではないですから。生活費があれば」と覚悟はしている。さらに「球団の運営とか、すべてを勉強したい」という側面もある。 これから本格交渉となるが、年内中には移籍先を決定する。ドジャース斎藤のようにマイナー契約スタートでも、力があればメジャーへ昇格し再び脚光を浴びる可能性はある。ベテラン桑田も、メジャーのマウンドに立つ姿を夢見て海を渡る。
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