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2006/11/02(木)
38歳・桑田がメジャー挑戦表明!巨人は全面サポートを約束
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桑田真澄投手(38)が2日、東京・大手町の球団本部で来季のメジャー挑戦を表明した。数球団が興味を示しているとされる中、清武英利球団代表(56)は移籍先探しについて全面サポートを約束。巨人で一時代を築いた背番号18が夢を求めて海を渡る。
「今までは白紙でしたが、(清武)代表と今後のことを話しました。海外で挑戦する方向で考えていきます」
9月23日付の球団ホームページで巨人との決別を表明。原監督の起用法にまで言及し、“けんか”同然の内容に孤立状態に陥った。
だが、この日は一転。清武代表と同席して行われた会見では両者の“蜜月関係”を強調。「すれ違いはあったけど、けんかしていたわけじゃないから」と桑田が“釈明”する場面もあった。
巨人はその間、国内でのトレード先を探していたとされる。だが、年齢と高額の年俸(1億5000万円)から折り合いがつかず、最終的には桑田の希望を受け入れる姿勢に変化した。
「球団としても協力していきたい。連絡を密にして後押ししたい」
清武代表は契約期間の切れる12月以降も桑田の移籍先探しを全面支援することを約束。桑田自身、現時点では個人でトライアウト(スカウトを呼んでのテスト)を開く意思はなく、「巨人の人脈や代理人も何人か知っている」(同代表)と米国内の巨人ネットワークを最大限に生かして真正面から桑田の売り込みを手伝うという。
「希望? ないです。百聞は一見にしかず、百聞は一触にしかず−ですから。(再来年は)もう40歳ですし、脂ののっている一番いい時期じゃない。とにかく米国の野球を経験したい」
米国でもドジャースやインディアンスなど数球団が興味を持つとされる中、20歳から抱いていたというメジャーへの夢を明かしマイナーも視野にいれた『イバラの道』の覚悟も口にした。巨人との二人三脚で夢実現を目指す。
■日本の『18』は田中が受け継ぐ!超VIP待遇で楽天と仮契約
マー君、日本の『18番』となれ−。楽天は2日、北海道苫小牧市内のホテルで、高校生ドラフトで1巡目指名した駒大苫小牧高の田中将大投手(18)と仮契約を済ませた。契約金1億円、年俸1500万円+出来高5000万円の最高条件に加え、背番号も『18』を用意する超VIP待遇。野村克也監督(71)は、ポスティングシステムでメジャーに移籍する西武・松坂大輔投手(26)に代わる日本のエースへと育てたい考えだ。
楽天の、日本球界の将来が、若き『18番』に託された。注目された田中の背番号は、高卒ルーキーとしては西武・松坂以来のエースナンバー。期待の大きさに、田中も思わず武者震いだ。
「本当に幸せなことだと思います。この背番号に恥じない投手になれるよう頑張ります」
野村監督の後押しもあって、「全員一致」(山下編成本部長)で決まった背番号『18』に、込められた意味は大きい。日本を代表する『18』の松坂に続き、巨人・桑田もメジャー挑戦の意向を示しており、現在、日本球界から『18』のエースが消えつつある。田中には松坂、桑田の後継者として、日本の『18』になってほしいという願いだ。
「右の本格派といえば松坂。追いつけ追い越せだな」と野村監督も期待し、松坂の投球を編集したビデオを手渡して教材とさせる考えを持っている。育成については「実際に会ってから」方針を決めるが、基本的にはじっくり育てる方向で、松坂のような開幕一軍には慎重。その代わり、「太く長く活躍してほしい」と、将来的に“松坂超え”を果たしてもらおうというわけだ。
「松坂さんは雲の上のような存在。でも、目標は高いほうがいいし、日本で最高クラスの投手になりたい」
野村監督の現役時代と同じ59センチの帽子をかぶって意気込む田中は、松坂が会見を開いた前日1日に18歳の誕生日を迎えたばかり。数年後に日本球界の宝となりえる『18』には、無限の可能性が広がっている。
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