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2006/11/19(日)
<東京国際女子マラソン>土佐が初V 高橋は3位に終わる
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来年8月の世界選手権大阪大会の日本代表選考会を兼ねた東京国際女子マラソンは19日、東京・国立競技場を発着点に行われ、土佐礼子(三井住友海上)が2時間26分15秒で初優勝した。しかし、2時間26分を切れず、世界選手権の代表内定条件はクリアできなかった。土佐のマラソン優勝は04年3月の名古屋国際以来3度目。 2連覇を目指した高橋尚子(ファイテン)は2時間31分22秒で3位に終わった。高橋がマラソンで日本人選手に敗れたのは初マラソンだった97年1月の大阪国際以来。マラソン2度目の尾崎朱美(資生堂)が自己ベストを10分近く更新する2時間28分51秒で2位に入り、日本人が表彰台を独占した。 レースは序盤速いペースで進み、27キロの給水ポイントでペースメーカーが離脱すると、土佐と高橋の一騎打ちに。土佐は31キロ過ぎにスパートをかけて高橋を引き離すとそのまま逃げ切った。高橋は終盤失速して追い上げることが出来ず、39キロ過ぎに尾崎に抜かれた。(スタート時の気象条件=雨、気温10度、湿度66%、東北東の風1.5メートル)
■<高橋尚子>3位に終わり「引退はない」…復活を期す
晩秋の冷たい雨に打たれ、Qちゃんが遅れた。19日行われた東京国際女子マラソンで、連覇を狙った高橋尚子選手(34)=ファイテン=は優勝した土佐礼子選手(30)=三井住友海上=らに敗れ、3位に終わった。来夏の世界選手権大阪大会出場は難しくなったが、高橋選手は「引退はないです。北京オリンピックを目指して、この借りは次にお返ししたい」と言い切った。 高橋選手が日本選手に敗れたのは7位だった初マラソンの大阪国際以来、実に9年10カ月ぶり。敗因はレース後、本人の口から語られた。 5月から半年間の米国・ボルダー合宿中に左ふくらはぎを痛めた。体調不良もあり、最後の1カ月は満足に走り込めなかった。この日も痛み止めの薬を飲んでスタートラインに。 30キロ過ぎまで土佐選手についていったが、限界だった。「28キロ過ぎから足がしびれ、どうしようと思っているうちにガタガタときてしまった。37キロの表示を見て、まだ5キロも、と思った」。31キロ付近から土佐選手に置いていかれ、39キロ過ぎには尾崎朱美選手(29)=資生堂=にも抜かれた。 2時間31分22秒。初マラソンを10秒上回るだけの、自身2番目に悪い記録。「何を言っても言い訳にしか聞こえない。実力不足だった」 03年のこの大会で終盤まさかの失速。00年シドニーに続く五輪連覇を目指すはずだった04年アテネ五輪代表に落選した。1年前、専属の練習パートナーやトレーナーらを集めた「チームQ」で初めて臨み、見事な復活優勝。そして再び、同じ舞台で敗北を味わった。 北京に向け、「今後の道筋はまだ考えられないが、最後の最後までハラハラさせる、今回がその第1章かな」。冗談を交えながら、復活を期していた。
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