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2006/11/17(金)
小久保がソフトB入団会見「ただいま」
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巨人からFA権を行使して、古巣ソフトバンクに4年ぶりに復帰した小久保裕紀内野手(35)が17日、福岡市内のホテルで入団会見を行った。この日、4年総額12億円プラス出来高払いで正式契約を済ませた小久保。同席した王貞治監督(66)は“主将”に指名した。「小久保ホークス」で来季は4年ぶりの優勝を目指す。〔写真:主砲に帽子をかぶせる王監督(左)。2人の表情には喜びがあふれていた〕
キリリと引き締まった表情から、来季にかける決意が伝わってきた。久しぶりに背番号『9』のユニホームに袖を通した小久保が、自信と喜びに満ちた笑みを浮かべる。託されたのは13年目を迎える王ホークスのまさに中心。小久保は早くもチームリーダーとしての自覚を口にした。
「自分がやるべき土地に帰ってこれました。とにかく優勝するためにはどんな役割でも担うつもりです。何でもいいからチームの力になり、王監督を胴上げしたい」
松中、斉藤和、川崎と現在の中心選手の多くは、練習の虫を自認する“小久保イズム”の継承者ばかり。巨人時代のようにキャプテンの肩書こそつかないが、王監督も同様の期待を寄せている。
「言葉でどうこういう必要のない選手。こういう形で戻れれば、と毎日のように思っていた。若い選手にとって、小久保の復帰は本当に意味がある」
巨人に無償トレードされて3年。右の長距離砲としてはもちろんだが、若手の“指導役”で呼び寄せたのも事実だ。今の伝統を作り上げた強烈なリーダーシップで、さらなる常勝軍団の結成を目指す。
球団は、1月の米国アリゾナ自主トレに若手選手を同伴させてほしいと小久保に願い出た。「若い選手を導くということでお願いできないか」と竹内球団常務。人選は今後になるが、2月1日のキャンプインを前に指導者として当て込もうと計画している。
「昨年の交流戦は非常にやりにくかった。今は『ただいま』という感じですね」
10年間、汗を流した故郷・福岡に戻ってきた小久保。強烈なリーダーシップでチームを4年ぶりの優勝に導く。
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