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2006/11/01(水)
松坂メジャーへ!87億円争奪戦開始
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西武は1日、東京都内のホテルで会見を行い、松坂大輔投手(26)のポスティングシステム(入札制度)でのメジャー移籍を認めると発表した。松坂にとって04年オフから訴え続けた夢が、ようやくかなった。太田秀和オーナー代行兼球団社長(55)は2日に入札手続きに入ることを表明。ヤンキースなど数球団が応札すると見られる中、日本のエースをめぐる空前の額の争奪戦がいよいよ火ぶたを切る。 子供のころからの夢がようやく実現する。紺色のスーツ姿で壇上に立った松坂は「本当にスッキリした気持ち」と喜びをかみしめた。小学校時代からあこがれ続けたひのき舞台への挑戦だが「そこ(メジャー)で投げることを考えて自分のレベルを上げてきた。今では当然、向こうに行ってもできるという自信が大きい」と言い切った。 04年オフ、初めて入札制度の行使を直訴し、05年の活躍を条件に認められた。しかし堤オーナー(当時)が逮捕されるなど西武グループ全体の再編に巻き込まれ、05年オフの交渉は却下。今オフ、ようやく認められた。「松坂は日本球界の宝。彼の強い夢をかなえてあげたい」と太田球団社長。松坂は「長くは感じなかった。2年、もうそんなにたってしまったのかという気持ち」と振り返った。 松坂の“夢の実現”は同時に、空前のマネーゲームの開幕の合図だ。入札にはヤンキース、マリナーズ、メッツなど10球団近くが参戦するとみられている。落札額は少なくとも2000万ドル(約23億4000万円)というのが一般的な見方で、米紙の中には3000万ドル(約35億1000万円)以上と報じるところもあった。 さらにこのマネーゲームに拍車をかけるのが、代理人契約を結んだスコット・ボラス氏(53)だ。4年も前から松坂にアプローチをかけ「しつこいくらいに何回も、ずっと僕のところに来た」(松坂)という熱意を見せたボラス氏は敏腕代理人として知られる。ESPNによれば少なくとも年俸1000万ドル(約11億7000万円)の長期契約を求めることは確実で、入札額と合わせれば7500万ドル(約87億5000万円)が必要になるという。 西武は入札手続きを2日に行う。MLBが全30球団に公示するのは早くても翌日の3日で、そこから4日間の入札期間が設けられる。落札球団が判明するのは早くて9日。松坂は「ポスティングはどの球団になってもそこへ行け、というもの。ドラフトみたいな感じ」と30球団OKの姿勢で結果を待つ。
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