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2006/10/30(月)
<高校長自殺>自宅近くの山林で首つり 履修不足の説明会後
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30日午後4時ごろ、茨城県大子町左貫の山林で、近くに住む県立佐竹高(常陸太田市)校長、高久裕一郎さん(58)が首をつって死亡しているのを県警大子署員が発見した。自殺とみられる。同校では、3年生の生徒80人が世界史と理科の必修科目を履修していないことが発覚し、同日夕の保護者説明会は根本滋教頭が補習授業などの対応を説明した。 調べによると、高久さんは29日から行方が分からなくなり、30日正午ごろに妻(56)が捜索願を出していた。遺体近くの地面に「先にいきます」と書かれた遺書らしき手紙が封筒に入れられて置いてあった。 同校は27日、生徒向けに単位不足の説明会を開き、高久校長は「非常に申し訳ありません。教員側の判断でやったことなので君たちは悪くない」と謝罪したという。 記者会見した根本教頭によると、30日夕の保護者説明会では高久校長の死亡は「心の整理がついていなかった」として触れなかったという。根本教頭は「校長は『保護者説明会は重い』と話していた。(履修不足を)重く受け止めていたと思う」としながらも「(死亡と)関係があるのかはわからない」と話した。高久校長は今年4月に同校に赴任した。
【写真=高久裕一郎校長の自殺について会見する茨城県立佐竹高校の根本滋教頭。校長が保護者説明会を前に、「(気が)重い」と話していたことを明らかにした】
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