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2006/10/27(金)
殺人未遂逮捕 車ぶつけ2児けが なたで男性切る 宇都宮
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児童の列を、また暴走車が襲った−−。宇都宮市江曽島本町で27日朝、通学途中の児童2人が重軽傷を負った事件。栃木県警宇都宮南署に現行犯逮捕された無職、藤田七生容疑者(64)は、車が衝突した家の家族とトラブルになったこともあり、他の児童らともいざこざが絶えなかったという。「娘が児童らにいじめられていたのでやった」と供述する藤田容疑者。「いつかこんなことが起きると思っていたが、まさかここまで……」。幼い児童を巻き込んだ凶行に、住民らは恐怖に凍りついた。 衝突した家の親族の話によると、藤田容疑者とのトラブルは3年前、藤田容疑者がこの家の男児の両親に「娘と一緒に小学校の入学式に行こう」と誘った際、断ったことがきっかけだったという。その後、男児の祖母(70)が買い物に行く途中、藤田容疑者が車で後をつけ、ライトで照らすなどの嫌がらせを受けたこともあったという。両親は同署や交番に度々相談に行っていた。 事件発生時、自宅にいた祖母は「殺されるところだった」と話していたという。自営業の男性(62)は「藤田容疑者と男児の家族とはいつもトラブルになっていて、相談を受けたこともあった。警察も何度も来ていたのに、なぜ防げなかったのか」と肩を落とした。 現場は藤田容疑者の自宅からわずか数メートル。別の自営業の男性(73)は「女性の叫び声と男の怒鳴り声がした。外に出ると、もう救急車が来ていて、子供が震えていた。藤田(容疑者)とのトラブルで、近くの人間はもう数人引っ越してしまった」と話した。別の女性も「近所でこんな悲惨な事件があるなんて信じられない。いつも怒鳴り声を上げていて怖い人だった」と話している。 陽南小の大岡久江校長は「児童によるいじめは把握していない。保護者同士のトラブルと認識している」と話している。 同署によると、藤田容疑者は03年12月〜昨年5月に計7回、同署に「近所と生活がうまくいかない」「見知らぬ不審者がいるからパトロールしてほしい」と生活相談に訪れていたという。藤田容疑者は今春まで、妻と同小に通う長女と3人で暮らしていたが、現在は一人暮らし。
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