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2006/01/17(火)
小島社長、核心で証言拒否繰り返す…衆院委証人喚問
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耐震強度偽装事件で、20件以上の偽装マンションを販売していた開発会社「ヒューザー」(東京都千代田区)の小島進社長(52)の証人喚問が17日、衆院国土交通委員会で行われた。
ヒューザーを巡っては、姉歯秀次・元1級建築士(48)の構造計算に問題があることを知った後も、マンションの引き渡しや契約を行った疑いが浮上しているが、小島社長は喚問で、「宅地建物取引業法(違反)など、違法性があったという認識はない」と述べた。
しかし、ヒューザー側が姉歯元建築士による構造計算書改ざんを知った経緯や、その後のヒューザーの具体的な対応などについては、「刑事訴追の恐れがある」として証言拒否を繰り返し、一切答えなかった。
このため同委員会は喚問後、理事懇談会を開き、今後、議院証言法の偽証罪や証言拒絶罪による小島社長の刑事告発や、再喚問を検討することを決めた。
小島社長は読売新聞に対し、国土交通省が問題を公表する約3週間前の昨年10月25日、姉歯元建築士と会って、構造計算に問題のあることを告げられたと話している。しかしヒューザーはその後も、偽装マンションを引き渡すなどしていた。
■連続幼女誘拐殺人 宮崎被告の死刑確定へ 最高裁上告棄却 88〜89年に埼玉と東京で幼女4人が殺害された連続幼女誘拐殺人事件で、殺人罪などに問われた宮崎勤被告(43)に対し、最高裁第3小法廷(藤田宙靖(ときやす)裁判長)は17日、被告側の上告を棄却する判決を言い渡した。1、2審の死刑判決が確定する。被害者宅に遺骨や犯行声明文が届き、社会に大きな衝撃を与えた事件の裁判は、初公判から約16年で決着。第3小法廷は「被告に責任能力があるとした1、2審の判決は正当として是認できる。自己の性的欲求を満たすための犯行で、動機は自己中心的で非道。酌量の余地はない」と宮崎被告を断罪した。 ◇判決は4裁判官全員一致の意見。 宮崎被告は捜査段階で詳細な自白をしたとされるが、公判に入って「殺意はなかった」「わいせつ目的で誘拐したことはない」と起訴事実の一部を否認。「夢の中でやったような感じ」などと不可解な供述をした。このため、裁判では被告の責任能力が最大の争点となった。 上告審で弁護側は、宮崎被告が拘置されている東京拘置所での投薬状況に基づき「統合失調症を想定した治療が行われていることは明らか」と指摘。「精神疾患が事件に影響を与えたことに争いの余地はない」として、審理を高裁に差し戻し、再度の精神鑑定を行うよう求めた。検察側は「2審判決に誤りはない」と主張していた。 1審・東京地裁で2度にわたって行われた精神鑑定は(1)極端な性格の偏り(人格障害)で完全な責任能力がある(2)多重人格を主体とする反応性精神病で責任能力は限定的(3)統合失調症で責任能力は限定的−−の3通りに結論が分かれた。地裁は完全責任能力を認める鑑定を採用し、97年に死刑を言い渡した。2審・東京高裁は弁護側の鑑定請求を却下、01年に控訴を棄却した。 ◇1、2審の認定事実 宮崎被告は▽88年8月、埼玉県入間市で幼稚園児(当時4歳)を誘拐、東京都あきる野市の山林で殺害して遺体を焼いた▽同年10月、埼玉県飯能市で小学1年生(当時7歳)を誘拐、あきる野市の山林で殺害した▽同年12月、埼玉県川越市で幼稚園児(当時4歳)を誘拐して飯能市で絞殺、遺体を山林に捨てた▽89年6月、東京都江東区で保育園児(当時5歳)を誘拐、殺害して遺体を捨てた▽89年7月、八王子市で小学1年生にわいせつ行為をした。
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