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2006/01/01(日)
酒気帯び運転 神楽の列に突っ込み15人重軽傷 青森
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1日午前5時45分ごろ、青森県むつ市関根北関根の国道279号で、神楽の神事で車道を歩いていた列に、後ろから来た同市大畑町、会社員、土佐晃宏(あきひろ)容疑者(26)の乗用車が突っ込み、次々となぎ倒して小中学生5人を含む15人が重軽傷を負った。 むつ署の調べでは、土佐容疑者は、市内の田名部神社に初詣でに行った後、友人らと市内の飲食店でビールや酎ハイなどを飲んだ後、一人で帰宅する途中だった。同署は土佐容疑者を業務上過失傷害と道交法違反(酒気帯び運転)の現行犯で逮捕した。調べに対し、土佐容疑者は「直前まで人の列に気づかなかった」と話している。現場は、緩い右カーブを曲がった後の直線道路。 事故に遭ったのは「北関根神楽会」のメンバーで、北関根地区の正月の奉納行事として地区にある2つの神社を参拝していた。一行は小さなリアカーに載せられたみこしを挟んで太鼓や笛を鳴らしながら2つ目の神社に向かう途中だった。負傷者の中には▽むつ市立関根小6年、杉山正太君(11)▽青森市立新城小6年、杉山大樹君(12)▽むつ市立関根中1年、中村亮介君(13)▽同中3年、川向(かわむかい)大樹(ひろき)君(15)▽同中1年、畑中雄人君(13)の小中学生5人も含まれている。 道路上には血痕や壊れた車の部品の一部が散乱していた。また、みこしは原形をとどめないほど壊れ、事故のすさまじさを物語っていた。 現場すぐ近くに住む女性(53)は「ピーヒョロと笛の音がして、神楽が近づいたなと思っていたら突然、音が止み、騒ぐ声がしたので外へ出てみると、人が倒れていた。真っ暗の中、目をこらすとあちこちに倒れていてびっくりしました」と驚いていた。また、「例年なら歩道を歩くところを除雪していない場所があったので車道を歩いていたのでは」と話していた。また、別な女性(55)は「近所の人たちが毛布を出してけがした人にかけてあげましたが、足りないほどでした。みんな震えていました。救急車も何台も往復してました」と話していた。
■上越新幹線 約3時間後に全線で運転再開
1日午後2時20分ごろ、上越新幹線の新潟県湯沢町の越後湯沢駅−同県長岡市の長岡駅間で停電が発生し、同区間を走行していた東京発新潟行き下り「とき323号」(10両編成)が停車した。約3時間15分後の午後5時35分、全線で運転が再開したが、上下線16本が運休し、16本に最大約3時間の遅れが出て、約8000人に影響が出た。 JR東日本によると、南魚沼市の浦佐駅構内で送電線の一部が切れていたという。立ち往生した「とき323号」の乗客約550人は、約1時間後、送電が再開した上り新幹線に乗り移り、越後湯沢駅まで移動した。車内は暖房が止まった状態だった。
◇いらだつ乗客 JR社員に詰め寄る姿も
停電のため新幹線の運転を見合わせられた新潟県長岡市のJR長岡駅では、帰省客らで混雑が続いていた。特急料金の払い戻しを求める人が列を作る中、「いつまで待てばいいのか」と、利用者らがJR社員に詰め寄る姿もみられた。 栃尾市の実家に帰る途中だったという東京都中野区、ラーメン店経営、保科要一さん(59)は「本当なら午後3時には到着しているはずだったけど5時を過ぎてもまだ駅を出られない。事故やトラブルはどこででも起きるとは思っていたけど、まさか自分が巻き込まれるとは思わなかった」とため息をついた。 東京都から帰省する息子家族を迎えに来たという新潟市の無職男性(66)は「ここのところ停電や事故が続いている。色々あるんだろうけど、年末年始くらいしっかりやってもらいたい」と話した。
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