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2005/09/07(水)
登校の列に消火剤噴射、中学生66人手当て
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7日午前8時5分ごろ、神奈川県藤沢市高倉、同市立高倉中学校(番場恂子校長、生徒399人)近くの路上で、乗用車に乗った2人組が、通学路を歩いていた登校中の生徒たちに向け、追い抜きざまに白い粉を噴射した。
藤沢市によると、粉をかけられた生徒は、目やのどの痛みや吐き気を訴え、66人が同市内の病院などに運ばれた。吐き気が強く、点滴を受けている生徒もいるが、いずれも快方に向かっている。
神奈川県警科学捜査研究所の分析で、白い粉は粉末の消火剤とわかった。藤沢北署などは、傷害事件として逃げた2人組の行方を追っている。
同署によると、2人組は同校から約400メートル離れた幼稚園前の通学路から約200メートルにわたって、車の助手席側の窓からホースのようなものを出し、生徒の背後から数回、消火剤を噴射したという。車は青いワゴンタイプの軽乗用車で、運転席と助手席に2人が乗っていた。運転席の人物はマスクをしていたという目撃情報もある。
同校によると、今月2日と6日の登校時間帯に、同校近くの通学路で、急発進やバックを繰り返す不審な車を生徒が目撃したため、教諭らが付近をパトロールするなどして警戒を強めていたという。
同校では、この日午前8時過ぎに生徒からの通報を受け、市教委に連絡し、保護者全員に電話で連絡をとった。全校集会を開いて生徒らに登下校時の注意を呼び掛けた後、集団下校させた。あす8日は通常通り授業を行う予定という。
番場校長は「非常に残念で、怒りでいっぱい。被害に遭った生徒には今後、適切に対応していきたい。周辺のパトロールも学校でも全力を尽くすが、地域やPTAにも協力を願えるようにしたい」と話した。
生徒32人が搬送された藤沢市民病院では、城戸泰洋院長らが記者会見。院長らによると、生徒は「目がぴりぴりする」「吐き気がする」などの症状を訴え、うち吐き気がある6人は経過観察のため、点滴などの治療を受けている。また、目や耳の洗浄、うがいなどの処置をしたという。
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