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2005/09/13(火)
「原監督!」長崎ファン熱烈支持
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巨人の次期監督候補で前監督の原辰徳氏(47)が13日、長崎のファンに大声援で出迎えられた。巨人―阪神戦のテレビ中継で解説を務めた原氏に、スタンドから来季の監督就任を期待する大きな拍手と歓声が起きた。自身は就任に消極的な姿勢とされているが“民意”は原氏を支持。この日の東京・大手町での読売新聞東京本社での定例取締役会では次期監督問題は出なかったが、「原コール」はあらためて若大将人気の高さを証明した。
根強い“待望論”が「原コール」となって表れた。原氏は日本テレビ系列の野球中継で解説を務めるため、午後2時すぎに球場入り。中継に備え、ネット裏の控室からスタンド最上段にある放送ブースに向かった時だ。
「来年、巨人をちゃんとやれよ!」「原監督だ!」。放送ブースに向かうには、一般の観客と同じスタンド内の階段を上がらなければいけない。ファンによる“花道”の中を原氏が歩くと、虎党も含めた大勢の観客から大きな拍手がわき起こった。そして激励の歓声。若大将はにこやかな笑みで応えた。
前日には渡辺恒雄球団会長が「候補は頭の中に?あるさ。構想は全部決まっている。オレの頭の中でまとまって終わってるんだ」と次期監督問題について言及。それらの報道について原氏は「(要請など)何もないよ」とだけ話した。公式戦中のチームに配慮して、これまで同様に具体的なコメントは避けた。
それでも小泉自民党にも負けないファンの熱い支持は、原氏の胸にも届いたに違いない。現段階での最有力候補だが、親しい関係者には「仮に今、正式な就任要請をされたとしても、受けられるかどうかは分からない」との心情を吐露。阪神残留を表明した星野仙一オーナー付シニアディレクター招へいの動きが表面化したことが影響してか、就任へ消極的な姿勢を見せてもいる。そんな原氏に、ファンの声という“民意”はやはり大きな期待を寄せているのだ。
この日は読売グループが定例取締役会を開催。話題に上ると思われた次期監督問題について、滝鼻卓雄オーナーは「話?出ていないよ。収支や利益の話だった」と説明した。しかし、チーム改革とともに人気回復を目指す球団にとって、原氏の人気は無視できない大きな要素だ。試合後、「きょうは解説者としての仕事を一生懸命全うしただけだから」と話して球場を後にした原氏。この日の「原コール」は同氏の全国的な支持率の高さをあらためて物語っていた。
■広島 山本監督が今季限りで辞任へ 成績不振が理由か
プロ野球、セ・リーグで最下位に低迷している広島の山本浩二監督(58)が、今季限りで辞任することが13日、明らかになった。成績不振が理由とみられる。球団によると、12日に山本監督から鈴木清明球団本部長に電話があり、辞意が伝えられたという。今後、松田元オーナーが山本監督と話し合ったうえで正式に発表される見通し。後任は未定としている。 山本監督は89年から93年まで監督を務め、91年にはリーグ優勝を果たした。01年に再び監督に就任したが、4年連続Bクラスとふるわず、今季も12日現在50勝73敗で、首位に24.5ゲーム差をつけられている。
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