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2005/08/06(土)
渡辺美里スタジアム20年「西武は卒業」
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渡辺美里(39)が6日、20年にわたる西武ドーム公演を涙で締めくくった。86年、20歳だった美里が西武球場時代に始めたコンサート。夏恒例のイベントとして数多くのファンを集めてきたが、20回の区切りでフィナーレを迎えた。この日は3万9000人のファンを前に3時間半、43曲を歌った。最後は「まだ夢は続いていきます」と涙ながらにあいさつし、「夏が来た! 」をファンと一緒に大合唱した。 夏祭りには帰ってこいよ−。20年にわたる西武ドーム公演のラストソングは「夏が来た! 」だった。総立ちの3万9000人が大合唱。歌い終えた美里は、1986〜2005の年代が刻まれた花道を踏みしめて、ステージ裏に消えた。大型ビジョンには「来年の夏、どこかでお会いしましょう」のメッセージが流された。 アンコールの前、スタンドで大きなウエーブと美里コールが起きた。「一夏一夏、実感しながら走ってきたら20年経ちました。ここまでやれたのも、スタジアムは私にぴったりだったからだと思う。まだ夢は続いていくので、夢の途中だと思ってください」。あいさつは、涙が止まらなかった。 この日は大江千里(44)山口智充(36)が飛び入りで出演し、ヤンキース松井秀喜(31)もビデオで登場した。松井が「来年はヤンキースタジアムでいかがですか」とメッセージを送ると、美里は「みんな、パスポート取っておいてね」と笑顔でファンに叫んだ。 86年の第1回は「KICK OFF」のタイトルだった。それから20年、子連れファンが目立ったことも、時の流れを感じさせた。「20年の節目」だからと終了を決意したのは昨年夏。ラスト公演のタイトルは「NO SIDE」に決めていた。 女性アーティストが同一スタジアムで20年連続で公演を行うのは前人未踏。美里は「西武は卒業だけど、これからも、お祭りみたいなイベントを続けたい」と話しており、来年以降、新たなイベントがスタートする可能性は高い。秋にオリジナルアルバムを発売し、10月2日からオーケストラとの共演ライブを4公演行う。12月21日には、20年の公演の映像を収録したDVDを発売する。
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